34%が睡眠に「不満」、80%が「日中に眠気がある」

 住環境研究所が30~70歳代のセキスイハウス入居者を対象に1月に実施した「睡眠状況に関する実態調査」結果(有効回答数829人)によると、睡眠の満足度については、「満足層」が全体で66%、「不満層」が34%と3割以上の人が睡眠に対して不満を感じていることが分かった。年齢別にみると、中年層で睡眠不満が高く、「30代」(44%)、「40代」(42%)、「50代」(44%)でそれぞれ4割を超える数値となっていた。

 睡眠不足の具体的な内容は、全体では80%が「日中に眠気がある」、77%が「夜中に目が覚めてトイレに行く」、67%が「睡眠時間が足りていない」、66%が「夜中に何度も目が覚める」、60%が「起床時刻より早く目が覚める」と回答。不満層では、91%が「睡眠時間が足りない」、88%が「日中に眠気がある」、83%が「起きたときにすっきり目が覚めない」と、睡眠不足に関する悩みを抱えている人が多いことが明らかになった。

 年齢別の睡眠満足度では、中年の不満層で95%が「日中に眠気がある」、86%が「起きたときにすっきり目が覚めない」と回答。一方、高齢の不満層では93%が「夜間に目が覚めてトイレに行きたくなる・トイレに行く」、90%が「夜中に何度も目が覚める」、86%が「希望する起床時刻より早く目が覚めてしまい、それ以上眠れない」と回答しており、年齢層によって睡眠に対する不満内容が異なることがうかがえる。

 睡眠不満の内容別に生活状況をみると、「睡眠時間が足りない」人は、「朝、起きてから寝るまでの間に、二度寝、昼寝、夕寝などをしている」、「平日の睡眠時間は、6時間未満」、「休日の起きる時刻は、平日の起きる時刻より2時間以上変動することがある」において平均のポイントが高い。「すっきり目覚めない」人でも、「休日の起きる時間は…2時間以上変動」においてポイントが高く、日常生活の不規則性が睡眠不満の原因として考えられる。

 睡眠不満の原因と考えられる「平日寝る時刻が2時間以上変動する」や「平日起床時刻が2時間以上変動する」人は、どちらの場合でもこれらのことが「全く当てはまらない」人に比べ、「とても当てはまる」人のほうが「疲労感」、「イライラ感」、「風邪の引きやすさ」をより強く感じている。また、平日だけでなく休日の就床・起床時刻の変動においても同様の傾向がみられた。これからの生活の規則性が乱れると身体の不調につながりそうだ。

 同調査結果は↓

https://www.jkk-info.jp/files/topics/105_ext_02_0.pdf