SMBCコンシューマーファイナンスがこのほど発表した「30代・40代の金銭感覚に関する意識調査」結果(有効回答数1000人)によると、毎月自由に使えるお金は、全体の平均額は3万532 円となった。昨年の調査と比べ平均額は260円増と微増。お小遣い事情は、緩やかな改善がみられた。家族構成別にみると、「未婚者」は3万8674 円、「子どものいない既婚者」は2万8565 円、「子どものいる既婚者」は2万2096円だった。
現時点での貯蓄額は、「0万円(貯蓄ができていない)」が23.1%となったほか、「1万円~50万円以下」(24.6%)にも回答が集まり、100万円以下までの合計は60.5%となった。貯蓄額が100万円以下という人が多数派のようだ。他方、「500万円超~1千万円以下」(8.0%)や「1千万円超」(9.8%)との回答もそれぞれ1割程度みられ、貯蓄額の調整平均(上位と下位からそれぞれ10%を除外して算出)は195万円となった。
昨年の調査結果とべると、貯蓄ができていない人(「0万円」)の割合は6.0ポイントの増加。また、貯蓄額の調整平均は52万円減少した。貯蓄ができていない人が増え、貯蓄額が減っていることから考えると、30代・40代では貯蓄にあてるぶんのお金を消費にまわしたという人が増えたと推察できる。調整平均額の変化を年代別にみると、30代は前年比4万円減の194万円に対し、40代では同120万円減の196 万円と大幅減少となった。
仕事をリタイアする年齢までに安心できると思える貯蓄額では、「500万円超~1千万円以下」(18.1%)が最多だったほか、「3千万円超~5千万円以下」(16.8%)や「2千万円超~3千万円以下」にも回答が集まり、平均額は5214万円となった。同様の質問を行った20代の調査結果を利用し、平均額を年代別に比較すると、20代4026 万円、30代4955万円、40代5473 万円と、年代が上がるにつれて金額が高くなる傾向がみられた。
年収額と仕事・働き方のバランスについて、現在、正規雇用(正社員・正規職員)の人(449名)が<管理職>で働こうと思える年収(個人年収)額は、「年収1000万円以上あれば」(24.5%)が最多。<管理職>で働こうと半数以上が思えるのは、年収900万円(「年収900 万円あれば」までの合計52.9%)だった。30代・40代が責任の重い管理職という働き方に見合っていると思える節目は年収900万円となっていることが分かった。
同調査結果は↓