プレミアムフライデー推進協議会が原則週休2日制の20~50代の男女の社員を対象に実施した「プレミアムフライデーに関する調査」結果によると、プレミアムフライデー(PF)当日に通常よりも早く退社したという人の割合(早期退社率)は、これまで2017年2月から2019年1月まで実施している17回調査の平均で11.3%となった。直近6回の調査でPF当日以外の日に振り替えて実施した者を含めると平均で20.6%となった。
早期退社率を企業規模別にみると、全17回の平均で「大企業」15.0%、「中小企業」9.1%、「零細企業」9.1%と、大企業のほうが早期退社しやすい傾向を継続。もっとも、本年1月調査では、「大企業」16.5%に対し、「中小企業」10.3%、「零細企業」12.3%と早期退社率がやや上向いている。また、地域別にみると、全17回の平均で、「東京都」14.0%、「三大都市圏」11.1%、「その他の地域」10.7%と、東京都とその他の地域との差が継続している。
1月調査でのプレミアムフライデー当日の退社時間は、いわゆる定時以前に退社していると考えられる午後4時までの帰宅者は10.0%にとどまっているが、午後5時までに30.7%と3割強、午後6時までに63.7%と6割強が退社しており、定時退社の実行者は意外と多いことが推察される。ただし、プレミアムフライデー当日でも、午後7時に退社が15.5%、午後8時に退社が10.0%など残業した人が4割近くいた。
1月調査でのプレミアムフライデーの退社後の主な過ごし方は、「家でゆっくり過ごした」が42.6%で最も多く、次いで「仕事をしていた(残業で特別な過ごし方はできなかった)」(16.8%)、「外食した・お酒を飲みに行った」(15.1%)、「テレビを見た」(5.3%)、「買い物・ショッピング」(4.0%)などが続く。いつもより早く退社した人に絞ってみると、「外食した・お酒を飲みに行った」が36.1%でトップとなった。
所属する会社のプレミアムフライデーの早期退社の推奨については、1月調査では「推奨している」との回答は21.2%にとどまった。所属企業に対し「プレミアムフライデー」に早期退社を推奨してほしいか尋ねたところ、「推奨してほしい」が28.7%、「月末金曜日にこだわらず、振替も含めて推奨してほしい」が31.0%あり、両者を合わせると6割弱が所属企業による早期退社の推奨を望んでいることが分かった。
同調査結果は↓
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