クレカ、「飲食店」「コンビニ」など日常的な利用増加

 ジェーシービー(JCB)が、全国の20代~60代の一般消費者の男女3500人を対象に実施した「2018年度クレジットカードに関する総合調査」結果によると、クレジットカード保有率は2014年から2015年に減少したが、2015年以降は同程度で推移しており、2018年は84%だった。男女20代の保有率は他の年代と比べて低く、特に男性は65.1%と7割に満たない。一人当たりの保有枚数は平均3.2枚、携帯枚数は平均2.1枚だった。

 1番利用しているクレジットカードは、1ヵ月当たり6.1回、5.2万円が利用されており、利用頻度、利用金額ともに昨年から大きく変わらない。2番目に利用しているクレジットカードは、1ヵ月あたりの平均利用頻度が2.3回、利用金額が1.5万円でともに昨年と同程度。また、クレジットカードの利用では、「ポイント・マイル」や「入会金・年会費の安さ」など利得性や、身近な場所で利用できる利便性が重視されている。

 クレジットカードを利用する理由は、「ポイントやマイルが貯めやすいから」(1番51%、2番37%)、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」(同34%、33%)が多い。そのほか、「日常的に利用している銀行・郵貯などの口座を支払口座として登録できる」、「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがある」との理由も多く、普段の生活で接点がある場所でのサービスが、カード利用を促進させていると考えられる。

 クレジットカードで支払いを行っている業種は、「オンラインショッピング(フリマサイト以外のインターネットショッピング)」(35%)、「携帯電話」(32%)、「スーパーマーケット」(29%)、「電気料金」(19%)などが多い。また、「飲食店」(前年比1.0ポイント増の17.4%)、「コンビニエンスストア」(同1.2ポイント増の16.0%)などの日常的なカード利用が増加している。

 そのほか、電子マネーは保有率84%、利用率70%で、保有率は昨年と同程度。電子マネーは「コンビニエンスストア」(50%)や「鉄道・地下鉄・バス」(48%)で利用される機会が多い。また、デビットカードは保有率24%(前年比2%増)、利用率は12%(同1%増)と年々増加している。主なデビットカードの利用理由は、「残高の範囲内で利用でき、使いすぎないから」(37%)だった。

 同調査結果は↓

https://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/report2018.pdf