リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』が発表した「屋外の公共の場での飲酒についての調査」結果(有効回答数8016人)によると、屋外の公共の場(公園、ビーチ、路上等、屋台等の飲食専用スペースは除く)での飲酒経験の有無は、「ある」は47.9%、「ない」は25.6%となったが、「そもそもお酒は飲まない/飲めない」人が 26.5%いるため、飲酒する人では約65%が経験者ということになる。
屋外の公共の場で飲酒した際の具体的な場所(複数回答)は、トップ3が、1位が「花見、月見、ピクニックなどの場」(47.6%)、2位が「公園、ビーチなど」(42.4%)、3位が「旅行先の観光地」(33.3%)となっている。屋外の公共の場での飲酒相手(複数回答)は、トップ3が、1位が「友人、知人と」(55.4%)、2位が「家族、親族と」(36.6%)、3位が「職場の人と」(26.4%)となっている。
屋外の公共の場での飲酒に対する賛否は、「賛成」+「どちらかというと賛成」の「賛成・計」は19.9%、「反対」+「どちらかというと反対」の「反対・計」は43.3%と、反対が賛成を上回った。また、「そもそもお酒は飲まない/飲めない」人を除き飲酒者に限った集計でも、「反対・計」(35.9%)は「賛成・計」(24.6%)を上回った。性年代別でみると、60 代では男女とも「反対・計」が過半数(男性:50.2%、女性:59.7%)だった。
他方、20代では男女とも「賛成・計」の割合(男性:34.7%、女性:25.1%)が上の年代よりも高い。特に 20 代男性では「賛成・計」(34.7%)が「反対・計」(29.4%)を上回った。屋外の公共の場での飲酒に対する賛否理由(複数回答)は、賛成理由のトップ3が、1位「風情がある、季節を感じられる」(24.9%)、2位「外での飲酒は楽しい」(21.9%)、3位「安くすむ」(21.6%)となっている。
一方、反対理由(複数回答)のトップ 3は、1位「ゴミ等で街が汚れる」(60.4%)、2位「大声など近隣に迷惑」(54.3%)、3位「治安の悪化につながりそう」(45.7%)だった。また、条件次第で賛成の場合の条件(複数回答)の1位は「公園での花見など、時季や場所によっては容認しても良い」(41.6%)、2位「飲酒可能な時間帯を区切るべき」(23.3%)、「各地域で個々に判断すべき」(11.7%)となっている。
性年代別にみると、他の性年代に比べ、20・30 代男性で「外での飲酒は楽しい」の割合が高い一方、30~60 代女性では「ゴミ等で街が汚れる」、40~60 代女性では「大声など近隣に迷惑」の割合が高く、性別や世代間での考えの違いがやや目立つ結果となっている。また、屋外の公共の場の飲酒経験別にみると、経験者は賛成理由の選択割合が高い一方、未経験者は反対理由の選択割合が高く、意見が分かれている。
同調査結果は
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240924_gourmet_01.pdf