転職で年収アップした決定平均アップ額は約90万円

 パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」がエージェントサービスを利用して転職した人を対象に実施した「年収アップ成功者から見える傾向調査」結果(有効回答数約1万人)によると、転職による年収アップ金額の相場は、平均年齢が32.7歳、平均転職回数が1.2回、転職前の平均年収が414万2559円、転職後の平均年収が504万8833円となり、平均アップ金額は90万6274円となった。

 転職で年収アップに成功した人の割合が最も大きい年齢は27歳(8.2%)。それに26歳、28歳が続き、「20代後半」で年収や給料のアップに成功している。平均アップ金額では、「40~44歳」(100万4589円)が最も高く、40代前半までは年代とともに転職でアップする年収・給料額が高まり、20代前半~20代後半、20代後半~30代前半にかけて社会人としての経験やスキルを積むことで年収・給料の平均アップ額も大幅に高まることが分かります。

 男女別に転職による年収・給料の平均アップ金額をみると、45歳以上の年収のアップ金額は女性が101万652円で、男性の89万8,860円を上回っている。それ以外の年代では男性のアップ金額が女性をやや上回っているが、年代が上がるにつれて年収・給料のアップ金額が高まる傾向は男女ともに変らない。女性は「30代後半」と「45歳以上」、男性は「30代前半」と「40代前半」で転職によってアップする年収の金額が特に高くなっている。

 年収がアップした人が転職前に就いていた業種を10種類に分類したところ、全体に占める割合が最も大きかったのは「メーカー」(25.6%)、次いで「サービス」(16.5%)、「IT/通信」(14.3%)が続く。年収の平均アップ金額が最も多かったのは「IT/通信」で103万5927円。それに「インターネット/広告/メディア」が99万9048円、「金融」が98万3748円で続く。また、年収の平均アップ額は全10業種すべてで60万円を超えていた。

 転職前の職種を15種類に分類した結果、転職による年収の平均アップ金額が最も大きかったのは「金融系専門職」で、125万16円のアップ。それに「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」が、113万8375円で続く。また、「専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)」が112万6014円、「技術職(組込みソフトウェア)」が103万6292円など、転職でアップした年収が100万円を超えたのは5職種だった。

 同調査結果は

https://doda.jp/guide/manual/1/004.html