夏休みの予算は平均「8万2964円」で3年連続増加!

 明治安田生が、20代から50代までの男女を対象に実施した「夏に関するアンケート調査」結果(有効回答数1120人)によると、今年の夏休みに使う金額は平均「8万2964円」と、昨年(7万2668円)から1万円以上増え、3年連続で増加し、2018年以来6年ぶりに8万円台になった。夏休みに使う金額を昨年より「増やす」と回答した人は16.0%、昨年より「減らす」と回答した人は20.0%だった。

 夏休みに使う金額を昨年より「増やす」と回答した人の理由(複数回答)のトップは、「旅行に行くため」(72.6%)で、昨年の67.7%から4.9ポイント増加した。また、夏休みに使う金額について、国内旅行に行く人の平均は「13万7357円」と昨年の「10万7836円」を、海外旅行に行く人の平均は「43万8125円」と昨年の「31万2326円」をそれぞれ大幅に上回る結果となった。

 夏休みの定番である旅行には物価高や円安の影響で旅行費用が高騰している状況でも、惜しみなくお金をかける人が多数いることが、予算増加の要因か。一方で、夏休みに使う金額を「減らす」額は、平均で「2万7656円」と、昨年の「2万4774円」を約3000円上回り、「減らす」人も「減らす」金額も増加。また、「減らす」人の6割以上(63.8%)が、その理由を「物価高騰により家計が厳しくなったため」と回答した。

 今年の夏休みに「外出する」人は58.5%(昨年56.6%)、「外出しない」人は41.5%(同43.4%)と昨年と同様の結果になった。外出する人の過ごし方(複数回答)は、「国内旅行」(56.9%)が昨年(54.6%)から増加し今年もトップ。「帰省」は22.0%と昨年の26.2%から減少し、昨年コロナ明けで増加した「帰省」から「旅行」へシフトしている。一方、円安の影響か、「海外旅行」は7.3%と昨年(8.7%)から減少した。

 旅行に行く理由(複数回答)は「毎年旅行に行っているため」が52.5%でトップとなった。「毎年旅行に行っている」人のうち、3割以上(33.0%)が「夏休みに使う予算を増やす」と回答(全体:16.0%)し、約8割(77.3%)が「GWも旅行に行っていた」と回答。定期的に旅行に行く人は、物価高により旅行費用が高騰している状況でも、惜しみなくお金をかけて旅行に行くという傾向にあるようだ。

 一方で、「外出しない」と回答した人(41.5%)のその理由(複数回答)は、「暑いから」が43.7%(昨年37.0%)、「混雑するから」が34.6%(同29.4%)、「物価が高騰しているから」が32.7%(同29.8%)といずれも昨年より増加し、トップ3。物価高よりも、猛威を振るう暑さが外出の最大の障壁になった。また、「混雑するから」が 昨年の4位から2位へ上昇し、昨今のオーバーツーリズム問題も外出に影響しているか。

 同調査結果は

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2024/pdf/20240718_01.pdf