2月のバイト平均時給は1192円、過去最高額を更新

 リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の2月の平均時給は、前年同月比が50円増加(+4.4%)の1192円となり、過去最高額を更新した。前月比では12円増加。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比49円増加、前月比は7円増加の1229円、「東海」は同62円増加、同25円増加の1124円、「関西」は同45円増加、同18円増加の1161円だった。

 職種別にみると、前年同月比では、「事務系」(1262円、+4.6%)、「専門職系」(1381円、+4.6%)、「フード系」(1143円、+4.1%)、「販売・サービス系」(1154円、+4.0%)、「製造・物流・清掃系」(1188円、+3.0%)、「営業系」(1214円、+0.2%)の全ての職種でプラス。前月比では、「専門職系」(+3.1%)、「事務系」(+1.0%)、「販売・サービス系」(+0.3%)、「製造・物流・清掃系」(+0.3%)の4職種でプラスだった。

 例年2月は学生を含めた年度末退職者の増加に備えて、求人が活発になる時期。加えて、春闘のタイミングで募集時賃金を上げる企業もでてくるなど、特に「販売・サービス系」でその影響が見られた。「専門職系」では、比較的時給の高い塾講師のニーズ増加がうかがえたが、特定の時間にシフトが埋まらないなどの課題がでているようだ。塾講師は学生のアルバイトも多いため、学生が講義を受けている時間帯の人材確保のハードルは高い状況だ。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では49円増加、前月比は7円増加の1229円。職種別でみると、前年同月比では、「販売・サービス系」(1190円、+4.3%)、「フード系」(1183円、+4.2%)、「事務系」(1305円、+3.7%)、「専門職系」(1395円、+3.1%)、「製造・物流・清掃系」(1222円、+2.8%)の5職種でプラス。前月比では、「専門職系」(+1.5%)、「事務系」(+0.4%)などの4職種でプラスだった。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では62円増加、前月比は25円増加の1124円。職種別でみると、前年同月比では、「専門職系」(1336円、+9.2%)、「事務系」(1156円、+8.9%)、「製造・物流・清掃系」(1122円、+4.7%)、「フード系」(1077円、+4.6%)、「販売・サービス系」(1091円、+3.6%)など全ての職種でプラス。前月比では、「専門職系」(+7.5%)、「事務系」(+4.1%)などの4職種でプラスだった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では45円増加、前月比は18円増加の1161円。職種別でみると、前年同月比では、「専門職系」(1379円、+6.2%)「フード系」(1099円、+3.7%)、「製造・物流・清掃系」(1164円、+3.1%)、「販売・サービス系」(1124円、+3.0%)、「事務系」(1231円、+3.0%)などの全ての職種でプラス。前月比では、「専門職系」(+6.0%)、「事務系」(+2.0%)などの4職種でプラスだった。

 同平均時給調査結果は

https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202402_AP.pdf