ツムラが、新たに始まる社会人生活で起こり得る「隠れ我慢」に着目し、この春から働く新社会人1000人と社会人歴3~5年目の先輩社会人1000人を対象に実施した「働くことと不調に関する意識調査」では、新社会人と先輩社会人とで、仕事における心身の不調に対する考え方の違いが明らかになった。「隠れ我慢」とは、「心身の不調を我慢し、いつもどおりに仕事や家事を行うこと」と定義している。
調査結果によると、4月から新社会人として働くに当たっての現在の心境は、約8割が「仕事を全力で頑張りたい」(80.4%)、「なるべく早く成長したい」(78.4%)と回答。働く意欲は高く、約7割が「Z世代だからと甘やかされたくない」(68.9%)、「負荷が低すぎてやりがいを感じられない職場は嫌だ」(67.4%)と回答しており、甘やかされる・ゆるすぎる職場は望んでいないようだ。
学生の時点で思う「社会人として取るべき行動や考え方」は、約8割が「周りが頑張っているときは、自分も頑張るべき」(80.5%)、「自分の不調が原因で、周りに迷惑をかけてはいけない」(75.6%)と回答。また、約7割が「新社会人のうちは、なるべく休まず頑張るべき」(69.0%)、6割が「仕事においては、多少の不調は我慢すべき」(60.0%)と回答しており、社会に出てから隠れ我慢をしてしまう可能性が見えてきた。
一方、社会人歴3~5年目の20代・30代の先輩社会人が社会人になってからの不調の経験について、自分が新社会人として働いていた頃(社会人になって1年以内)の心身の不調を我慢して働く「隠れ我慢」の経験の有無は、21.3%が「頻繁にあった」、39.7%が「時々あった」、23.8%が「ほとんどないが経験はある」と回答。先輩社会人の84.8%が、新社会人の頃に隠れ我慢を経験している。
自身が社会人として経験を重ねてきたことを踏まえ、新社会人に対して、先輩社会人の約8割が「社会人だからといって不調を我慢しなくていいと思う」(79.9%)、「不調を感じてつらいときは、無理せず周りに相談してほしいと思う」(81.7%)、「新社会人時代こそ、無理しないことが大切だと思う」(81.5%)と回答。新社会人時代に無理をして隠れ我慢してしまった経験に基づいた、先輩社会人からの実感のこもったアドバイスとなっている。
同調査結果は