「終活」のきっかけ、20代で「生涯独身と思ったこと」

 楽天インサイトが、全国の20~69歳の男女1000人を対象に本年1月19日から21日の3日間に実施した「終活に関する調査」結果によると、「終活」の実施状況は、「意向あり」は69.8%(「実施している」(6.3%)、「近いうちに始める予定」(6.2%)、「予定はないが、時期が来たら始めたい」(57.3%)の合計)で、昨年1月実施の同調査と比較してほぼ横ばいの結果となった(昨年:71.8%)。

 「終活」で今後する予定・興味があること(複数回答)は、「家の中の荷物整理」が46.8%でトップとなり、「財産整理」(32.2%)、「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」(27.5%)が続いた。性別でみると、男性よりも女性のほうが「家の中の荷物整理」との回答割合が約18ポイント高く、「エンディングノート・遺書の作成」(法的効力はないが、意思を伝えられるものの作成)は約10ポイント高かった。

 「終活」をする・したい理由(複数回答)は、「家族に迷惑をかけたくないから」(60.2%)が最も多く、次いで「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」(26.9%)、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」(22.5%)となり、昨年と同様の順位だった。全年代でトップは、「家族に迷惑をかけたくないから」(20代:50.0%、30代:59.3%、40代:61.5%、50代:60.5%、60代:63.8%)だった。

 年代別でみると、「自分の人生の終わり方は自分で決めたいから」が30代で2位(23.9%)、20代で3位(27.6%)にランクインしたほか、40代以上では「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」(40代:26.7%、50代:30.8%、60代:28.2%)が2位となり、年代によって理由に違いがみられた。また、「終活」をする・したいと思ったきっかけ(複数回答)、「自分の健康に不安を感じたこと」(20.8%)が最も多かった。

 年代別でみると、20代は「生涯独身だろうと思ったこと」(17.1%)、30代は「子どもができたこと」(23.0%)、40代・60代は「自分の健康に不安を感じたこと」(40代:22.4%、60代:28.2%)、50代は「家族や大切な人が亡くなったこと」(25.4%)がトップとなり、年代ごとに違いがみられた。また、20代~40代では「テレビなどのメディアやSNSで見聞きしたこと」(20代:14.5%、30代:19.5%、40代:17.4%)が2位にランクインした。

 同調査結果は

https://insight.rakuten.co.jp/report/pdf/life_2403.pdf