20~40代未婚者のうち、「恋人がいる」人は約3割

 リクルートが運営する『リクルートブライダル総研』が、全国の20~49歳の未婚男女を対象に実施した「恋愛・結婚調査」結果(有効回答数1200人)によると、20~40代の未婚男女のうち、「恋人がいる」人の割合は29.7%と約3割だった。「交際経験のない」人の割合は34.1%で調査実施以来最高値となった。恋人がなく交際経験もない人の割合をみると、20代男性(46.0%)は前回2021年調査比で11.8ポイント増加している。

 恋愛イメージを探ると、「恋愛するなら結婚のため」という価値観が20代男女の中で広がっている。「結婚を意識する相手としか付き合わない」に対して「非常にあてはまる」「ややあてはまる」を選んだ割合は、20代男女が増加傾向。20代男性(34.6%)は2017年から比べて10.9ポイント増加、20代女性(44.3%)は6.6ポイント増加。「恋愛は時間とお金の無駄である」項目を見ると男女全年代で2017年比増加した。

 結婚意向は、20~40代の未婚男女のうち、「(いずれは)結婚はしたい」人の割合は46.1%、「どちらとも言えない」人の割合は28.3%、「(今後も)結婚はしたくない」人の割合は25.6%。2019年以降から「結婚はしたい」人の割合は年々減少している一方、「どちらとも言えない」、 「結婚はしたくない」と答えた人の割合は年々増加。また、男女比較すると、女性のほうが男性よりも「結婚はしたい」と答えた人の割合の減少幅が大きい。

 結婚意向がない人・どちらとも言えない人の結婚したくない理由(複数回答)は、「金銭的に余裕がなくなるから」(36.4%)、「行動や生き方が制限されるから」(35.8%)、「メリットを感じないから」(24.8%)、「自由や気楽さを失いたくないから」(24.4%)、「必要性を感じないから」(22.6%)。男女それぞれの最も割合が高い項目は、男性は「金銭的に余裕がなくなるから」(42.5%)、女性は「行動や生き方が制限されるから」(40.5%)だった。

 男性は女性よりも「金銭的理由」や「扶養の責任への負担」の理由が強く、女性は男性に比べ「行動や時間の制限」、「必要性を感じない」ことが理由として高い。また、仕事・職場の状況」に対して結婚意向別で比べると、男性で最も差が大きかったのは「休暇が取りやすい職場」(20.4ポイント差)。女性では「既婚者が多い職場」(13.9ポイント差)。男性は“時間的余裕をつくりやすい”、女性は“ロールモデルが職場にいる”ことがより関係している。

 同調査結果は

https://souken.zexy.net/data/ra/renaikan2023_release.pdf