11月のバイト平均時給は1178円、過去最高額を更新

 リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の11月の平均時給は、前年同月比が29円増加(+2.5%)、前月比でも1円増加の1178円となり、3ヵ月連続で過去最高額を更新した。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比27円増加、前月比は3円減少の1216円、「東海」は同32円増加、同9円増加の1101円、「関西」は同23円増加、同2円増加の1141円だった。

 職種別にみると、前年同月比では、「フード系」(1143円、+4.5%)、「販売・サービス系」(1147円、+3.6%)、「営業系」(1228円、+3.4%)、「製造・物流・清掃系」(1190円、+1.7%)、「事務系」(1241円、+1.0%)の5職種でプラス。前月比では、「フード系」(+0.7%)、「営業系」(+0.7%)、「製造・物流・清掃系」(+0.6%)の3職種でプラス。「専門職系」(1335円、-1.8%)など3職種はマイナスだった。

 例年11月は年末年始商戦に向けて求人ニーズが高くなる時期。物量が増える物流関連では、時給を上げ仕分けのみの業務を切り出したり、時間に制約のある働き手に合わせて「14 時まで」や「夕方のみ」といった働く時間を限定するなど求人の工夫を行い、募集を強化している様子がみられた。「フード系」や「販売・サービス系」では例年と比較すると、スポットでの年末年始限定求人はあまり目立っていない。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では27円増加、前月比は3円減少の1216円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1182円、+4.4%)、「販売・サービス系」(1181円、+4.0%)、「営業系」(1269円、+2.4%)、「事務系」(1290円、+1.2%)、「製造・物流・清掃系」(1227円、+1.2%)の5職種でプラス。前月比では、「フード系」(+0.6%)、「製造・物流・清掃系」(+0.5%)の2職種のみでプラスだった。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では32円増加、前月比は9円増加の1101円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1071円、+4.4%)、「販売・サービス系」(1087円、+3.4%)、「営業系」(1133円、+2.8%)、「製造・物流・清掃系」(1122円、+2.7%)など全ての職種でプラス。前月比では、「営業系」(+2.3%)、「製造・物流・清掃系」(+1.4%)、「販売・サービス系」(+0.7%)などの5職種でプラスだった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では23円増加、前月比は2円増加の1141円。職種別でみると、前年同月比では、「営業系」(1220円、+5.4%)、「フード系」(1100円、+4.2%)、「販売・サービス系」(1116円、+2.7%)、「製造・物流・清掃系」(1155円、+2.0%)、「専門職系」(1316円、+1.1%)の5職種でプラス。前月比では、「営業系」(+2.5%)、「事務系」(1202円、+0.7%)、「フード系」(+0.5%)などの4職種でプラスだった。

 同平均時給調査結果は↓

https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202311_AP.pdf