パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」がこのほど発表した「平均年収ランキング2023」によると、2023年のビジネスパーソン全体の平均年収は414万円で、前回から11万円アップと大幅に上昇した。男女別では、男性は464万円で15万円アップ、女性は356万円で9万円アップ。年収中央値でみても、全体で360万円と、前回から10万円も増加している。
全174職種の年収ランキングをみると、1位は「医師」(1028万円)、次いで2位「投資銀行業務」(947万円)、3位「弁護士」(825万円)と続いた。前回から医師は1万円アップ、投資銀行業務は97万円アップと、それぞれ平均年収は増加している。トップ10に最も多くランクインした職種分類は「金融系専門職」、トップ20で最も多かったのは「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」だった。
全98業種の年収ランキングでは、1位は「投信/投資顧問」(750万円)、2位は「たばこ」(667万円)、3位は「医薬品メーカー」(647万円)。上位3業種の顔ぶれは変わらない。平均年収の上昇幅が大きかった業種としては、46万円アップした30位の「試薬メーカー/受託合成/受託分析」、41万円アップした8位の「診断薬/臨床検査機器/臨床検査試薬メーカー」などが挙げられる。
年代別では、「20代」の平均年収は352万円、「30代」447万円、「40代」511万円、「50代以上」607万円。それぞれ、前回から10万円アップ、12万円アップ、16万円アップ、11万円アップ、と大幅に増加した。また、都道府県では、47都道府県のうち、1位「東京都」(455万円)、2位「神奈川県」(435万円)、3位「千葉県」(422万円)、4位「埼玉県」(415万円)、5位「茨城県」(412万円)と前回同様トップ5を関東エリアが占めた。
なお、同調査は、2022年9月~2023年8月の1年間に転職サイト「doda」のサービスに登録した約63万人のデータを元に、正社員としてはたらく20歳~65歳までのビジネスパーソンの平均年収をまとめたもの。
同調査結果は