エン・ジャパンが、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に実施した「異業種転職の実態調査」結果(有効回答数1532人)によると、異業種や異職種への転職において、興味がある組合わせ(複数回答)は、「異業種の同職種」との回答が67%で最も多かった。次いで、「同業種の同職種」が56%、「異業種の異職種」が44%、「同業種の異職種」が31%だった。
年代別でみると、30代は他の年代より「異業種の異職種」(55%)に、50代は他の年代より「同業種の同職種」(60%)に興味がある人が多い。現職種別でみると、「異業種の同職種」に興味のある人は「管理部門系」(88%)に多く、「異業種の異職種」に興味のある人は「サービス・流通系」、「金融系専門職」(ともに62%)、「同業種の同職種」に興味のある人は「技術系(IT・Web/通信系)」(70%)に多いことが分かった。
異業種転職に興味がある人が興味ある業種は、30代のトップは「IT・インターネット・ゲーム」(27%)、40代・50代のトップは「メーカー」(40代:23%、50代:24%)。続いて、異業種転職で興味のある職種は、トップ3が「管理部門系」(19%)、「経営・経営企画・事業企画系」(11%)、「マーケティング・販促企画・商品開発系」(9%)で、業種が変わってもスキル・経験が活かしやすい職種が並んだ。
異業種転職に興味がある理由(複数回答)のトップ3は、「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい」(42%)、「キャリアの幅を広げたい」(39%)、「新たな専門性やスキルを身に着けたい」(35%)。年代別でみると、30代は他の年代に比べ「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい」(55%)を、50代は他の年代に比べ「定年後を見据えて幅広い経験を積みたい」(39%)を理由に挙げる人が多いことが分かる。
続いて、異業種転職に興味がある人の、異業種転職における懸念点(複数回答)は、トップ3が「選考が通るか」(67%)、「これまでの経験・スキルを活かせるか」(53%)、「年収が下がらないか」(46%)。これまでに異業種転職をした経験の有無は、57%が「ある」と回答。異業種転職をして良かったこと(複数回答)は、上位に「仕事の幅が広がった」(64%)、「知識やスキルを磨けた」(57%)が挙げられた。
同調査結果は