エン・ジャパンが、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイト利用の35歳以上のユーザーを対象に実施した「男性育休の実態調査」結果(有効回答数2066人)によると、男性が育休を取得することについての賛否は、79%が「賛成」と回答した。年代別では30代が、男女別では男性のほうが「賛成」の割合が若干多い結果となったが、年代別、男女別ともに大きな差は見られなかった。
男性が育休を取得する際の妥当な期間については、「1ヵ月~3ヵ月未満」が26%で最も多く、次いで、「3ヵ月~6か月未満」(20%)、「2週間~1ヵ月未満」(17%)が続いた。男女別でみると、最多は「1ヵ月~3ヵ月」が26%で共通だったが、2番目に多い回答は男女間で異なり、男性は「3ヵ月~6ヵ月」(20%)、女性は「1年以上」(20%)と、妥当だと思う育休取得期間に男女差が見られた。
仮にこれから子どもが生まれた場合の男性の育休取得の意向については、89%が「取得したい」(「積極的に取得したい」47%、「できれば取得したい」42%)と回答。2019年の同調査と比較すると、「積極的に取得したい」の回答単体では6%増加と、微増の結果となった。また、子どもがいる男性の育児取得の経験は、「ある」との回答は8%にとどまった。その育休を取得した期間は「1日~5日未満」が43%で最多だった。
男性の育休の取得率が低い理由(複数回答)については、トップは「育休を取得しづらい雰囲気がある」(61%)。次いで、「職場が人手不足」(54%)、「収入を減らしたくない」(52%)、「昇給・昇格等キャリアに影響が出る」(49%)、「仕事が忙しい」(46%)などが続いた。最も男女差があった回答は「育児は女性の役割という考え方が根強い」で、27ポイントの差が開いた(「男性」34%、「女性」61%)。
同調査結果は