GW期間中の国内旅行者数は53%増の2450万人

 JTBが発表した2023年ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行動向によると、各種経済指標、交通機関各社の動き、宿泊施設の予約状況、各種定点意識調査などをもとに算出したGW期間の総旅行者数は2470万人、総旅行消費額は9040億円と推計した。同レポートは、1泊以上の日本人の旅行について、各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから推計したもの。

 国内旅行者数は2450万人(対22年53.1%増、対19年2.0%増)、国内旅行平均費用は3万4800円(対22年0.9%増、対19年▲3.1%)、総国内旅行消費額は8526億円で、ほぼコロナ禍前の状態に回復するとみられている。一方、海外旅行者数は20万人(対22年300.%増、対19年▲78.5%)だが、2019年のGWは令和天皇即位に伴い、4月27日~5月6日が10連休となっていたため例年に比べ海外旅行が活況を呈していた。

 コロナ禍前までの10年間の海外旅行者数は約50万人~60万人で推移しており、その平均と比較すると3割超回復しているといえる。海外旅行平均費用は25万7000円(対19年比▲4.1%)、総海外旅行消費額は514億円(同▲79.4%)。物価高や円安、燃料高騰、国際線座席提供数の縮小(対19年約▲40%)などの影響もあり、国内旅行に比べると海外旅行の回復は緩やかだ。

 今年のGWの具体的な旅行内容をみると、旅行先(国内)は、「関東」が20.0%で最多、次いで「近畿」(16.8%)、「東海」(10.6%)、「九州」(9.4%)。また「海外」と答えた人も3.0%いた。旅行の出発日は、5連休の初日である「5月3日(水・祝)」(21.0%)が最も多く、次いで「4月29日(土・祝)」(17.0%)、「4月28日(金)」(11.5%)の順となっており、5月1日(月)、2日(火)を休んで長い連続休暇とする人もいることが考えられる。

 旅行日数は、「1泊」が39.0%で前年から2.8ポイント増加し、最も多い結果となった。「2泊」(33.6%)は1.0ポイント増加したが、「3泊」(15.4%)以上はすべて減少しており、前年と比べ旅行日数は減少傾向となっている。同行者は、「夫婦のみ」が24.0%で最も多いものの、前年より1.5ポイント減少、次いで「子供づれ(中学生までの子供がいる)の家族旅行」(23.3%)も0.3ポイント減少した。

 一人当たりの旅行費用は、「1万円~2万円未満」が22.4%で最も多いものの、前年から1.4ポイント減少。続く「2万円~3万円未満」(20.7%)は前年より2.9ポイント増加、「1万円未満」(12.9%)は1.2ポイント減少した。利用交通機関は、「自家用車・レンタカー」が65.8%で前年より3.8ポイント増加し最も多い結果となった。「鉄道全体」は41.3%となり、前年より2.5ポイント増加している。

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