電通が20~69歳の生活者500人を対象に2022年12月に実施した「生活者のキャッシュレス意識調査」結果によると、生活者のキャッシュレス決済利用は「よく利用している」(43.9%)、「利用している」(25.4%)、「たまに利用」(21.7%)、「利用したことがある」(4.3%)を合計すると95.3%にのぼり、ほとんどの生活者がキャッシュレス決済を利用した経験があることが分かった。
また、過半数(54.5%)が「直近1年間で、キャッシュレス決済の回数が増えた」と回答、キャッシュレスの日常生活への浸透が進んでいることがうかがえる。場所やサービスにより、決済手段の使い分けが見られた。「旅館・ホテル・民泊」(56.5%)、「百貨店・デパート」(45.6%)などではカード決済、「コンビニエンスストア」(37.6%)や「ドラッグストア」(31.6%)などではモバイル決済の比率が高い。
一方で、「病院」(64.2%)、「タクシー」(50.7%)、「商店街」(46.0%)、「飲食店」(36.6%)では、いまだにキャッシュレスを受け付けている店舗が少ないことが理由で、現金の比率が最も高く、キャッシュレス決済が普及する余地があると考えられる。決済手段を決めるタイミングでは、57.6%が「お店に入る前から」と回答。中でも「コンビニエンスストア」(69.2%)が高くなっている。
お金に関する意識について、AとBのどちらに近いか尋ねたところ、キャッシュレス決済をよく利用する生活者は、約7割(68.4%)が「私はお金の管理が得意な方だ」(「Aに近い」、「どちらかといえばAに近い」の合計)と回答。また、約6割(60.4%)が「私はお金を貯めるのが上手な方だ」(「Aに近い」、「どちらかといえばAに近い」の合計)と回答。キャッシュレス利用者は、お金の管理や貯蓄に対する意識が高い傾向にある。
同調査結果は