リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の1月の平均時給は、前年同月比が32円増加(+2.9%)、前月比では16円減少の1142円となった。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比28円増加、前月比は14円減少の1182円、「東海」は同34円増加、同16円減少の1059円、「関西」は同27円増加、同12円減少の1114円だった。
職種別にみると、前年同月比では、「フード系」(1099円、+5.0%)、「製造・物流・清掃系」(1152円、+3.3%)、「専門職系」(1297円、+2.9%)、「販売・サービス系」(1104円、+2.5%)の4職種でプラス。前月比では、プラスは「営業系」(1214円、+1.5%)、「フード系」(+0.5%)の2職種のみ。「専門職系」(-5.3%)や「製造・物流・清掃系」(-2.0%)などの4職種はマイナスだった。
年末を越えると時給上昇がある程度落ち着くのは例年にも見られた動きだが、フード系についてはコロナ影響で減らしたスタッフの増員や、3月の学生アルバイトの卒業を見越した人材需要が続いている。社会的に賃上げの動きが出てきているが、アルバイト・パートにおいては以前からの人材不足感がひっ迫していることから、引き続き幅広い職種で時給増加が続く可能性がある。
首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では28円増加、前月比は14円減少の1182円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1138円、+5.0%)、「製造・物流・清掃系」(1194円、+3.0%)、「専門職系」(1324円、+2.5%)、「販売・サービス系」(1139円、+1.8%)の4職種でプラス。前月比では、「営業系」(1271円、+1.6%)、「フード系」(+0.9%)の2職種のみがプラスだった。
東海エリアの平均時給は、前年同月比では34円増加、前月比は16円減少の1059円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1030円、+3.9%)、「製造・物流・清掃系」(1066円、+3.3%)、「販売・サービス系」(1048円、+3.1%)、「事務系」(1072円、+3.0%)、「営業系」(1101円、+2.8%)、「専門職系」(1198円、+2.4%)の全職種でプラス。前月比では、「専門職系」(-4.8%)を始め全職種でマイナスだった。
関西エリアの平均時給は、前年同月比では27円増加、前月比は12円減少の1114円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1061円、+4.3%)、「専門職系」(1291円、+4.0%)、「製造・物流・清掃系」(1124円、+2.6%)、「販売・サービス系」(1074円、+1.7%)の4職種でプラス。前月比では、「営業系」(1175円、+2.9%)、「フード系」(+0.2%)の2職種のみでプラスとなった。
同平均時給調査結果は
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20230214_hr_02.pdf