リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の9月の平均時給は、前年同月比は31円増加(+2.8%)、前月比では7円増加の1141円となり、2ヵ月連続で過去最高額を更新した。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比26円増加、前月比は2円増加の1179円、「東海」は同38円増加、同18円増加の1066円、「関西」は同29円増加、同8円増加の1118円だった。
職種別でみると、前年同月比では、「専門職系」(1379円、+7.5%)、「営業系」(1290円、+7.2%)、「フード系」(1069円、+5.0%)、「事務系」(1258円、+2.9%)、「製造・物流・清掃系」(1139円、+2.6%)、「販売・サービス系」(1086円、+0.1%)の全ての職種でプラス。前月比では、「専門職系」(+3.0%)、「フード系」(+0.7%)、「販売・サービス系」(+0.2%)、「製造・物流・清掃系」(+0.2%)の4職種でプラスとなった。
職種別にみても幅広い職種で過去最高額を更新しており、特に東海では全ての職種大分類で2ヵ月連続過去最高額となった。10月の最低賃金引上げ、社会保険適用拡大、介護報酬改定といった制度変更も影響したものと考えられる。今後は年末の繁忙期に向けて、いずれのエリア・職種でも人材確保が一段と難しくなる可能性がある。人材確保のためには、採用したいターゲット層を定めての、その層が求める働き方の設定が有効とみられる。
首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では26円増加、前月比は2円増加の1179円。職種別でみると、前年同月比では、「営業系」(1312円、+8.3%)、「専門職系」(1414円、+7.0%)、「フード系」(1107円、+5.1%)、「製造・物流・清掃系」(1178円、+2.7%)、「事務系」(1288円、+0.9%)の5職種でプラス。前月比では、「専門職系」(+1.9%)、「フード系」(+0.5%)、「販売・サービス系」(1115円、+0.2%)の3職種でプラスとなった。
東海エリアの平均時給は、前年同月比では38円増加、前月比は18円増加の1066円。職種別でみると、前年同月比では、「事務系」(1190円、+15.1%)、「専門職系」(1286円、+9.5%)、「営業系」(1167円、+3.5%)、「フード系」(1007円、+3.5%)、「製造・物流・清掃系」(1061円、+1.5%)、「販売・サービス系」(1035円、+1.1%)の全職種でプラス。前月比では、「事務系」(+9.6%)、「専門職系」(+4.6%)など5職種でプラスだった。
関西エリアの平均時給は、前年同月比では29円増加、前月比は8円増加の1118円。職種別でみると、前年同月比では、「専門職系」(1354円、+8.1%)、「営業系」(1343円、+7.5%)、「フード系」(1033円、+4.0%)、「事務系」(1241円、+3.5%)、「製造・物流・清掃系」(1120円、+2.8%)の5職種でプラス。前月比では、「専門系」(+5.9%)、「製造・物流・清掃系」(+1.0%)、「フード系」(+0.6%)などの4職種でプラスとなった。
同平均時給調査結果は