明治安田生命が20~79歳の既婚男女を対象に4月に実施した「家計に関するアンケート調査」結果(有効回答数1620人)によると、夫のこづかいの月平均額は、昨年から2935円増加の「3万4699円」、妻は952円増加の「1万9376円」だった。また、希望するこづかいの金額は、夫が「4万8245円」と実際の金額と約1万4千円の開きが、妻も「2万7984円」と約9千円の開きがあり、日々節約を余儀なくされている夫婦が多いようだ。
夫婦のランチ代については、全体の平均額は昨年から79円増加し、2013年の同項目調査開始以来最高の「1042円」となった。男女別では、夫は「500円台」(30.4%)が最も多く、平均額は昨年から73円増加の「777円」。一方、妻は「1000円~1500円未満」(37.1%)が最も多く、次いで「1500円以上」(35.7%)となり、平均額は調査開始以来最高の「1263円」と、実に夫の約1.6倍の金額となっている。
家計管理方法は、「妻が家計を管理している」(62.4%)の回答が、「夫が家計を管理している」(21.7%)、「家計を分けて管理している」(15.7%)を大きく上回った。家庭での財務大臣の座は、圧倒的に女性優位の傾向があるようだ。夫婦の働き方別にみると、「夫が家計を管理している」割合は、「夫婦共働き」では17.2%となり、妻が専業主婦などの「一方のみ就労」の26.2%と比較すると実に9ポイントの開きがあることが分かった。
世帯の貯蓄額の平均は「1203万円」となった。内訳は、「0円」(20.8%)が最多、次いで「100万円~300万円未満」(14.7%)、「500万円~1000万円未満」(14.6%)の順。約2割の世帯が貯蓄額「0円」という結果となり、日々の生活で精一杯で、貯蓄する余裕がない家庭も多いようだ。貯蓄の目的は、「将来のため」(61.9%)が最多、次いで、「いざというときのため」(58.1%)、「子どもの教育資金のため」(24.9%)という結果になった。
夫婦のへそくり(配偶者に内緒にしているお金)について、男女別では、夫が「50万3078円」に対し、妻は「74万1228円」と夫の約1.5倍近く貯めている。さらに、年代別でみると40代ではなんと約4倍、50代では約2.3倍も妻のへそくり額が夫よりも多いことが分かった。使用目的としては、「いざというときのため」(72.4%)がトップ、次いで、「趣味のため」(35.4%)、「将来のため」(24.3%)という結果となった。
同調査結果は↓
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20180501_01.pdf