税務相談チャットボットによる年末調整の相談の開始

 国税庁は3日、税務相談チャットボットによる年末調整に関する相談を開始することを公表した。個人の国税に関する相談は、チャットボット(ふたば)を気軽に利用するよう呼びかけている。質問したいことをメニューから選択するか、自由に文字で入力するとAI(人工知能)が自動回答する。土日、夜間でも利用でき、24時間ご利用できる(メンテナンス時間を除く)。

 チャットボットは、年末調整に関して言えば、(1)年末調整の各種申告書の内容、書き方、添付する書類に関すること、(2)年末調整で適用される控除に関すること、(3)2024年分の税制改正に関すること、(4)年末調整に関する定額減税の質問マイナポータル連携などによる年末調整の手続の電子化に関する質問、(5)年末調整のながれ(年税額の計算)や過不足額の精算に関する質問などに対応している。

 国税庁は、チャットボットに関して注意事項を提示している。このチャットボットは、AI(人工知能)を活用したシステムによる自動応答だ。有人によるチャットではないので、質問の意図をAIが認識しない場合には、表現を変えて再度入力する必要がある。個人情報は入力しないように。相談が多い事項に対応しているので、すべての質問に対応しているわけではない。相談範囲について、それぞれ過去の年分には対応していない。

 所得税の確定申告、定額減税及び年末調整については、日本国内の居住者の相談を前提にしている。回答は一般的な事項について説明している。確定申告などの各種手続きは、その申告内容も含め自己の判断と責任において行ってもらうこととなる。回答は、専門用語を一般的な用語に置き換えて説明している場合がある。回答に不明な点がある場合には、タックスアンサー等を確認するよう求めている。

 また、チャットボットの回答精度の向上や機能改善を目的として、利用者の利用履歴(入力された質問及び表示された回答)、ユーザーエージェント情報(OS及びブラウザの種類)、参照元URL、IPアドレス、アンケート情報を必要な範囲で記録している。このチャットボットではJavaScript、Cookieを使用している。なお、国税庁ホームページの利用規約、免責事項、著作権に関する事項が適用される。

 この件は

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/chatbot/index.htm