観光庁が発表した「インバウンド消費動向調査」結果（１次速報）によると、本年４～６月期の訪日外国人旅行消費額は２兆1370億円（2023年同期比73.5％増、2019年同期比68.6％増）と推計している。国籍・地域別では、「中国」が4420億円（構成比20.7％）と最も大きく、次いで「米国」2781億円（同13.0％）、「台湾」2639億円（同12.4％）、「韓国」2232億円（同10.4％）、「香港」1743億円（同8.2％）の順。
費目別に訪日外国人旅行消費額の構成比をみると、「宿泊費」が33.0％（7051億円）と最も多く、次いで「買物代」（31.1％、6641億円）、「飲食費」（21.8％、4655億円）、「交通費」（10.4％、2225億円）、「娯楽等サービス費」（3.7％、792億円）の順で多い。2023年同期と比べると、「宿泊費」は2.0ポイント減、「飲食費」は1.9ポイント減、「交通費」は1.5ポイント減と減少する一方、「買物代」の構成比が5.5ポイント増と増加した。
訪日外国人（一般客）１人当たりの旅行支出（全目的）は23万９千円と推計。国籍・地域別にみると、「フランス」（41万８千円）、「英国」（41万７千円）、「オーストラリア」（40万円）の順で高い。費目別（全目的）では、宿泊費は「英国」（18万９千円）、飲食費は「イタリア」（８万８千円）、交通費は「スペイン」（６万５千円）、娯楽等サービス費は「オーストラリア」（２万１千円）、買物代は「中国」（13万９千円）がそれぞれ最も高い。
１人１泊当たりの旅行支出（全目的）は２万8055円と推計。国籍・地域別にみると、「香港」（３万9104円）、「台湾」（３万5070円）、「中国」（３万3366円）の順で高い。費目別でみると、「宿泊費」が9322円、「飲食費」が6148円、「交通費」が2940円、「娯楽等サービス費」が1045円、「買物代」が8591円。宿泊費は「米国」（１万2675円）、飲食費は「香港」（8268円）、買物代は「香港」（１万6499円）がそれぞれ最も高い。
同調査結果は