大学生・大学院生の9割以上が3月時点で進路を確定

 全国求人情報協会が、就職活動を経験した全国の大学4年生・大学院2年生を対象に実施した「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」結果(有効回答数1446人)によると、、調査を実施した3月時点では、大学生が96.4%、大学院生が93.8%と、ともに9割以上が卒業後の進路を確定していることが分かった。2023年調査と比べると、大学生・大学院生ともに民間企業・団体への就職確定者は同水準だった。

 就職確定者の就職予定先に対して「納得している・計」は、大学生が90.1%、大学院生が94.7%と、ともに9割以上。就職確定者の就職予定先への「勤続志向」は、大学生では7割後半(77.5%)、大学院生では8割後半(88.5%)で、2023年調査と比べるとほぼ同水準。「転職志向」は、大学生では2割超(22.5%)で2023年調査と同水準。就職予定先に「納得していない・計」の大学生は、「転職志向」の割合が6割後半(66.7%)と高い。

 就職確定者における就職予定先への評価の「あてはまる・計」は、大学生は「就職予定先は理想通りの企業だと思う」(73.7%)、「就職予定先で成長することができそうだ」(72.8%)が7割超。また、大学生よりも大学院生で「就職予定先は理想通りの企業だと思う」、「もう一度就職活動をするとしても今の就職予定先と同じ企業に就職したい」、「就職予定先に対する不満がない」、「就職予定先でやりたいことができそうだ」などの割合が高い。

 就職確定者における就職予定先の業種は、大学生は「情報通信業」、「医療、福祉」、「卸売業、小売業」の順に割合が高い。大学院生は「製造業」が最も高く、次いで「情報通信業」、「学術研究、専門・技術サービス業」が同率で続く。属性別にみると、文系大学生は大学生全体に比べて「卸売業、小売業」、「金融業、保険業」の割合が高い。理系大学生は大学生全体に比べて「建設業」、「製造業」、「情報通信業」、「医療、福祉」の割合が高い。

 就職確定者における就職予定先の当初の志望状況は、大学生・大学院生ともに「当初から第1志望(群)だった」の割合がそれぞれ50.4%、69.9%で最も高い。2023年調査と比べると、大学院生の「当初から第1志望(群)だった」が6.4ポイント増加。一方で、理系の国公立大学生では「第1志望(群)ではないが、当初から志望していた」が12.8ポイント増の32.9%へと大幅に増加している。

 就職活動の進め方やノウハウに関する情報収集の開始時期から就職活動の終了時期までの実施期間は、大学生・大学院生ともに3割以上が6ヵ月以内となっている。2023年調査と比べると、大学生・大学院生ともに6ヵ月以内の割合がやや増加している。プレエントリー、企業説明会参加の開始時期から就職活動の終了時期までの実施期間は、大学生・大学院生ともに「4~6ヵ月」の割合が最も高い。

 同調査結果は

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