JTBが発表した、2024年夏休み(7月15日~8月31日)に1泊以上の旅行に出かける人を対象に実施した「旅行動向調査」結果(有効回答数2060人)によると、今年の夏休みの旅行意向については、「行く(「行く」と「たぶん行く」の合計)」と回答した人は調査時点で34.1%と前年から▲2.4ポイント減少した。22年、23年は増加し、コロナ禍前の2019年(38.0%)に迫る回復傾向をみせていたが、今年は減少する結果となった。
夏休み期間の旅行動向については、総旅行人数(延べ)は6975万人(対前年比▲4.1%減、対2019年比▲7.5%)、総旅行消費額は3兆2743億円(対前年比▲3.2%減)と推計。このうち、国内旅行人数は6800万人(対前年比▲4.2%減、対2019年比▲6.1%減)、国内旅行平均費用は4万2000円(同横ばい、同15.1%増)、国内旅行消費額は2兆8560億円(同▲4.2%減、同8.1%増)と見込まれる。平均費用は、同調査開始以来過去最高となった。
海外旅行人数については、175万人(対前年比1.2%増、対2019年比▲42.2%減)、海外旅行平均費用は23万9000円(同3.5%増、同3.0%増)、海外旅行消費額は4183億円(同4.7%増、同▲40.5%減)と推計。旅行者数は、円安や物価高の影響を受け、前年をわずかながら上回り、新型コロナウイルス感染症前の65%程度まで回復。平均旅行費用(単価)は、円安や物価高に加え、旅行が長期・長距離化する傾向もあり、前年よりも上昇した。
調査結果(有効回答数:旅行先が日本国内の1923人)によると、旅行目的(複数回答)は、「家族と過ごす」(32.2%)が最多、次いで「リラックスする、のんびりする」(28.3%)、「食事、地域の味覚を味わう」(25.9%)が続いた。旅行日数は、「1泊2日」(37.6%)が前年から5.1ポイント増加して最多、次いで、「2泊3日」(32.2%)が同▲3.9ポイント減少となり、5泊以上の長期旅行は減少している。
旅行先は、「関東」(20.6%)が最多、次いで「近畿」(15.0%)、「東海」(11.5%)となった。いずれも前年から増加している一方で、それ以外は軒並み減少している。一人当たりの旅行費用は、「2万円~3万円未満」(18.9%)が前年から0.6ポイント増加して最多、次いで「1万円~2万円未満」(17.8%)が同1.1ポイントの増加。4万円以上の合計は前年に比べて2.7ポイントの減少となった。
利用交通機関は、「自家用車」(48.5%)が最多、次いで「JR新幹線」(25.6%)、「JR在来線・私鉄」(20.7%)が続いた。前年に比べ、「自家用車・レンタカー」、「JR新幹線」、「航空機」が減少する一方、「JR在来線・私鉄」は1.1ポイントの増加、「高速バス・長距離バス」(7.6%)は1.9ポイントの増加となった。利用宿泊施設は、「ホテル」(62.6%)が最多、次いで「旅館」(22.5%)、「実家・親族の家」(18.7%)となった。
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