7月の消費意欲指数46.5点、過去5年の同月最低値

 博報堂の生活総研が、首都・名古屋・阪神在住の20~69歳の男女の消費者1500名を対象に6月に実施した「来月の消費予報」によると、7月の消費意欲指数は46.5点で、前月比は+3.1ポイントと大幅に上昇したものの、前年比では-0.6ポイントで横ばいとなった。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は、全体では前月比は+3.6ポイント、前年比でも+1.2ポイントとともに上昇して29.4%となった。

 消費意欲指数は、調査パネルの一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(7月)の消費意欲は何点ぐらいか」と質問したもの。夏休みやボーナス期を迎える7月は、例年消費意欲指数が高まる月。今年も前月から大きく上昇したが、前年比では-0.6ポイントの横ばいで、7月としては過去5年で最も低い数値となった。

 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(6月287件→7月369件)は増加し、ネガティブな回答(6月934件→7月861件)は減少した。具体的には、ポジティブな回答で、「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある」、「ボーナスが入る」が増加している。ネガティブな回答では、「今後の出費予定のために我慢」が減少している。

 前年比では、消費にポジティブな回答(23年7月361件→24年7月369件)は横ばいで、ネガティブな回答(23年7月819件→24年7月861件)は増加している。具体的には、ポジティブな回答で、「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある」がやや増加した程度で、その他に目立って増減したものはない。ネガティブな回答では、「今後の出費予定のために我慢」がやや増加した。

 夏休み、ボーナス期特有の意欲は前月から大きく上昇したが、長期化し、深刻さを増す物価高の影響から、女性を中心に7月の消費意欲は例年より低めとなりそうだ。16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「旅行」、「飲料」、「書籍・エンタメ」など8カテゴリー、前年比では「書籍・エンタメ」、「飲料」、「外食」、「食品」の4カテゴリーで20件以上増加。夏休みやボーナス期に向けて、幅広いカテゴリーで男性において消費意向が高まりそうだ。

 同調査結果は

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