新入社員が会社選びで最重視したのは「仕事の内容」

 十六総合研究所が発表した「新入社員の意識調査」結果(有効回答数411人)によると、会社を選ぶ際に最も重視したことは、「仕事の内容」が47.9%でトップ、2位は「会社の雰囲気」で20.0%、3位は「会社の将来性」で8.8%だった。「仕事の内容」と回答した割合は男性51.1%、女性42.0%と男性のほうが高く、「会社の雰囲気」と回答した割合は男性16.6%、女性24.9%と女性のほうが高かった。

 会社とはどのようなところかについては、「収入を得る場」が31.4%でトップ、次いで「社会貢献の場」が30.2%、「自己実現の場」が26.5%となった。「収入を得る場」と回答した割合は男性の27.2%に対して女性は37.9%と女性のほうが高かった。また、「社会貢献の場」と回答した割合はこれまで男性よりも女性のほうが高かったが、今回は男性が32.3%、女性が28.4%と初めて男性が女性を上回った。

 今の会社があなたの考えていた職場と違ったらどうするかでは、「3年くらいは働く」が41.8%でトップ、次いで「定年まで働く」が18.0%、「良いところがあればかわる」が12.2%だった。「自分の力が発揮できなければかわる」、「人間関係がうまくいかなければやめる」、「良いところがあれば、そちらにかわる」の3つを合わせた「何かあればかわる」は全体の28.2%を占めており、近年増加傾向にある。

 「理想の上司」のトップは、「仕事をよく指導してくれる人」で24.8%、次いで「誠実で責任感の強い人」が18.5%、「人間関係に配慮してくれる人」が16.3%となった。男性の1位が「仕事をよく指導してくれる人」(27.7%)だったのに対して、女性の1位は「誠実で責任感の強い人」と「包容力のある人」(いずれも23.1%)が同率だった。男性は職場での指導を重視するのに対して女性は人柄を重視する傾向にあるようだ。

 希望する昇給パターンは、「年功主義」が32.1%、「成果主義」が 36.7%で、昨年に続いて「成果主義」が「年功主義」を上回った。「成果主義」と回答した割合は2年連続で上昇し、過去最高となった。男女別にみると、「成果主義」と回答した割合は、男性が38.7%、女性が34.3%と男性のほうが高かった。年齢にかかわらず、実績が評価され賃金に反映されることを望む若者は増えているようだ。

 同調査結果は

http://www.16souken.co.jp/assets/202405/db204f0e88cf1d571e727c62c83eefd778d984ca.pdf