JTBが発表した「ゴールデンウィーク(GW:4月25日~5月5日)の旅行動向調査」結果(有効回答数2060人)によると、今年のGWは、新型コロナウイルス感染症が2023年5月8日に5類感染症に移行されてから初めてのGWとなるが、GW期間中に旅行に行くかどうかについては、「行く(「行く」と「たぶん行く」の合計)」と回答した人は調査時点で26.5%と前年同様の結果となった。
国内旅行者数は2280万人(対前年0.9%増)、国内旅行平均費用は3万6100円(同3.7%増)、総国内旅行消費額は8231億円(同4.7増%)と推計。旅行先を「日本国内」と答えた1964人の旅行の傾向を分析した結果、旅行出発日のピークは「5月3日(金・祝)」(20.8%)、次いで「4月27日(土)」(16.6%)となっており、前半の3連休と後半の4連休の2つのピークがみられる。
旅行日数は、全体では、「1泊2日」(37.7%)が最も多いものの、前年から▲1.2ポイント減少。一方、「2泊3日」(33.9%)は0.2ポイントの増加、「3泊4日」(17.1%)は1.7ポイントの増加となった。旅行目的(複数回答)は、「家族と過ごす」(31.7%)が最も多く、次いで、「リラックスする、のんびりする」(28.9%)、「食事、地域の味覚を味わう」(28.5%)などが続いた。
旅行先は、「関東」(20.1%)が最も多く、次いで「近畿」(16.7%)、「東海」(12.8%)となった。一人当たりの旅行費用は、全体では、「1万円~2万円未満」(20.2%)、「2万円~3万円未満」(20.2%)が同率で最も多くなっているが、いずれも前年から減少している。利用交通機関は、「自家用車」(55.3%)が最も多く、次いで「JR新幹線」(23.8%)、「JR在来線・私鉄」(19.7%)となった。
一方、海外旅行者数は52万人(対前年67.7%増、対19年▲44.0%)、海外旅行平均費用は26万9000円(同4.7%増)、総海外旅行消費額は1399億円(同75.6%増)と推計。今年のGWの旅行先を「海外」と答えた人は96人(4.7%)となった。出発日のピークは、「4月27日(土)」(18.8%)、次いで「4月24日(水)以前」(17.7%)、「4月26日(金)」(13.5%)。旅行日数は、「3泊4日」(27.1%)、「2泊3日」(16.7%)の順となった。
また旅行費用は、「7万円~10万円未満」(18.8%)が最も多く、次いで「40万円以上」(16.7%)、「20万円~30万円未満」(15.6%)。行先は、上位から、「韓国」(20.8%)、「東南アジア」(16.7%)、「台湾」(13.5%)となった。ちなみに、10連休だった2019年は「東南アジア」(19.6%)、「ヨーロッパ」(15.5%)、「ハワイ」(12.8%)の順だったが、今年は、ヨーロッパやハワイがそれぞれ▲7.2ポイント、▲5.5ポイント減少している。
同調査結果は
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2024/04/04_jtb-2024gw.html