4月の消費意欲指数は47.8点、新しい意欲の向上で

 博報堂の生活総研が、首都・名古屋・阪神在住の20~69歳の男女の消費者1500名を対象に3月に実施した「来月の消費予報」によると、4月の消費意欲指数は47.8点で、前月比は+1.3ポイント、前年比でも+0.1ポイントとともに上昇した。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は、全体では前月比は+2.0ポイント、前年比でも+2.1ポイントとともに上昇して28.9%となった。

 消費意欲指数は、調査パネルの一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(4月)の消費意欲は何点ぐらいか」と質問したもの。例年4月は、3月から消費意欲指数の変動が少ない月だが、今年は春らしい意欲の向上で前月に比べて増加し、新生活準備や食関連で意向が高まっている。​

​ 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(3月347件→4月372件)はやや増加し、ネガティブな回答(3月828件→4月845件)はほぼ横ばいとなった。具体的にポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春だからなど)季節的な意欲向上」(3月124件→4月155件)が増加。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない」(3月380件→4月402件)がやや増加した。

 前年と比べると、消費にポジティブな回答(23年4月346件→24年4月372件)はやや増加し、ネガティブな回答(23年4月879件→24年3月845件)はやや減少している。具体的にポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春だからなど)季節的な意欲向上」がやや増加。ネガティブな回答では、「これまでの出費や今後の出費予定のために我慢」や「欲しいものがない・意欲がない」が増加している。​

 また、生活者の消費意欲に対する物価高の影響は直近ではやや強まっており、生活者の慎重な姿勢もうかがえるが、その影響は前年よりは大きく低下しており、例年通り新年度への意欲は高まっているようだ。16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「ファッション」「食品」「飲料」「家電・AV」の4カテゴリーで、前年比では「旅行」「ファッション」の2カテゴリーで20件以上増加した。​

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/202404.pdf