2月の消費意欲指数42.3点、年末年始の反動で大幅減

 博報堂の生活総研が、首都・名古屋・阪神在住の20~69歳の男女の消費者1500名を対象に1月に実施した「来月の消費予報」によると、2月の消費意欲指数は42.3点で、前月比は-7.0ポイントと大幅に低下、前年比でも-2.3と低下した。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は、全体では前月比は-4.8ポイント、前年比でも-1.8ポイントとともに低下して22.5%となった。

 消費意欲指数は、調査パネルの一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(2月)の消費意欲は何点ぐらいか」と質問したもの。例年2月は、年末年始の支出の反動で、1年の中で最も消費意欲指数が落ち込む月だ。今年も前月比では-7.0ポイントと大幅に低下し、前年比でも-2.3ポイントと低下している。

 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(1月408件→2月240件)は大きく減少し、ネガティブな回答(1月813件→2月990件)は大きく増加。具体的にポジティブな回答では、「セールがある・安売り・福袋」、「(新年・正月など)季節的な意欲向上」など年末年始に関連する回答が減少。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・すでに買った」、「1月までに多く使った反動で節約」が増加している。

 前年と比べると、消費にポジティブな回答(23年2月282件→24年2月240件)は減少し、ネガティブな回答(23年2月1003件→24年2月990件)はほぼ横ばい。具体的にポジティブな回答では、「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある」が減少。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない」が増加したが、「物価高・値上げ・円安」は前年と比べて半減している。例年通り消費意欲の落ち着いた2月となりそうだ。

 また、「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は22.5%だったが、16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「ファッション」、「食品」、「外食」、「飲料」、「スマートフォン・携帯電話」の5カテゴリーで、前年比では「食品」、「ファッション」の2カテゴリーで20件以上減少した。ファッションや食などへの意欲は前月比、前年比ともに低下し、消費意向は落ち着くことが予想される。

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/202402.pdf