家事・育児の分担、共働きでも「女性7割、男性3割」

 エン・ジャパンが、運営する総合求人サイト『エン転職』上で実施した「男女の家事・育児分担調査」結果(有効回答数4828人)によると、回答者の47%に共に生活を営むパートナーがいたが、パートナーがいる人の家事・育児の分担割合は、最も多い回答が「女性7割、男性3割」(21%)だった。次いで「女性9割、男性1割」(19%)、「女性8割、男性2割」(18%)が続き、女性の分担割合が高いことが分かった。

 働き方別でみると、共働きの最多は「女性7割、男性3割」(22%)、片働きの最多は「女性9割、男性1割」(24%)で違いがみられた。一方で「女性6割以上」の割合は、共働き78%、片働き77%で大きな違いはみられなかった。年代別でみると、「女性6割以上」の割合は、「20代」62%、「30代」78%、「40代以上」80%と、年代が上がるほど高まる結果になった。若い年代ほど、男性の分担割合が高いことがうかがえる。

 家事・育児の分担について、現在の割合になっている理由(複数回答)については、最も多いのが「配偶者または自身の勤務時間が長いため」(45%)、次いで「配偶者または自身に家事・育児のスキルがないため、協力的ではないため」(23%)、「配偶者または自身の『男は外で働き、女は家を守る』価値観・役割意識が高いため」(16%)、「配偶者または自身に夜間勤務があるため」(10%)などが続いた。

 現在仕事をしている人の現在の“家事・育児分担と仕事の両立”についての満足度は、「満足」は55%(「とても満足」22%、「どちらかといえば満足」33%)だった。男女別でみると、「満足」と回答した男性は63%(「とても満足」27%、「どちらかといえば満足」36%)、女性は47%(「とても満足」17%、「どちらかといえば満足」30%)で、男女間に16ポイントの開きがあった。

 各分担割合をみると、「とても満足」、「どちらかといえば満足」の回答が最も多かったのは「女性7割、男性3割」(22%)で、「どちらかといえば不満」、「とても不満」の回答が最も多かったのは「女性9割、男性1割」(35%)だった。「不満」と回答した理由(複数回答)は、第1位は「パートナーだけが仕事に集中できているため」と「パートナーに家事・育児スキルがないため」(それぞれ42%)が並んだ。

 同調査結果は

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/35802.html