JTBが発表した年末年始期間(2023年12月23日~2024年1月3日)の国内の旅行動向によると、国内旅行者数は、各種経済指標、交通機関各社の動き、宿泊施設の予約状況、各種定点意識調査などをもとに算出し、2800万人(対前年105.0%、対2019年95.0%)と推計している。同調査は、事前調査を1万人に実施し、このうち「旅行に行く、多分行く」と回答した1930人を本調査の対象としたもの。
国内旅行者数2800万人は、去年より700万人の増加を見込んでいるが、国内旅行平均費用は過去最高の4万1000円(対前年110.8%、対2019年128.1%)、国内旅行総消費額は1兆1480億円(同114.9%同122.6%)と見込まれる。また、海外旅行人数は58万人(同260.1%、同70.1%)、海外旅行平均費用は22万2000円(同92.1%、同109.9%)、海外旅行総消費額は1288億円(同239.6%、同77.1%)と推計する。
旅行目的は、「家族と過ごす」(35.7%)が最も多く、次いで「リラックスする、のんびりする」(27.3%)、「帰省」(26.3%)となった。旅行日数は、全体では「1泊2日」が32.3%と最も多かったものの、前年より3.3ポイント減少、「2泊3日」(27.6%)も1.0ポイント減少している。一方、3泊4日から6泊7日はいずれも前年より増加しており、新型コロナ禍で続いていた短期傾向から回復している。
旅行先は、「関東」(24.7%)が最も多く、次いで「近畿」(16.2%)、「東海」(11.7%)となった。旅行費用は、全体では「2万円~3万円未満」(20.4%)が前年から1.7ポイント増加し最も多く、次いで「1万円~2万円未満」(18.8%)となったが、昨年より4.2ポイント減少している。4万円以上の合計は前年に比べて4.3ポイントの増加となり、全体的に費用は増加傾向といえる。
利用交通機関は、「自家用車」(51.6%)が最も多く、次いで「JR新幹線」(25.1%)、「JR在来線・私鉄」(24.0%)となり、前年からすべての項目で増加している。旅行の長期化により、複数の交通機関を利用して旅行する様子がうかがえる。利用宿泊施設は、「ホテル」が47.0%と最多、次いで「実家・親族の家」(37.0%)、「旅館」(19.9%)となった。
同調査結果は
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2023/12/05_jtb_23-24_New-year-holiday.html