約6割にのぼったe-Taxの利用満足度~国税庁

 国税庁では、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を利用しやすいシステムとするため、e-Taxホームページ及び確定申告書等作成コーナーにおいて、アンケートを実施している。今年2月から5月にかけて実施したアンケート調査結果(有効回答数33万7416件)によると、e-Taxの利用満足度は61.1%と約6割、確定申告書等作成コーナーの利用満足度は89.8%と9割にのぼったことが分かった。

 e-Taxや確定申告書等作成コーナーを利用するきっかけとなったものは、「国税庁ホームページ(e-Taxホームページ)」が51.2%と最も多く、次いで、「税務署からの案内文等」(14.3%)、「テレビ・ラジオ」(5.6%)となった。利用した手続き(複数回答)は、「所得税申告」が96.6%と圧倒的に多く、次いで、大きく離れて「消費税申告」(1.8%)、「贈与税申告」(1.7%)、「申請・届出手続き」(0.7%)が続いた。

 利用しようと思った理由(複数回答)については、「税務署に行く必要がない」が84.3%と最も多く、次いで、「税務署の閉庁時間でも申告書等の提出(送信)ができる」(58.3%)、「申告書の作成・送信が容易である」(52.8%)、「パソコン(インターネット)を活用できる」(41.6%)、「ペーパレス化が図られる」(37.9%)、「申告内容の履歴が残り、管理しやすい」(37.4%)などの理由が挙げられている。

 事前手続きの評価については、「(とてもスムーズにできた)+(スムーズにできた)」との回答割合が、「マイナンバーカードやICカードリーダライタの取得・設定」が78.3%で最も高く、次いで「マイナポータルアプリや事前準備セットアップツールのインストール」が72.4%、「利用者情報の登録等の利用開始手続き」が67.9%で続き、スムーズにできたとの回答が8割~7割近くを占めた。

 なお、e-Taxを利用していない(又は利用をやめた)人(7万2402件)の理由では、「ICカードリーダライタの取得に費用や手間がかかるから」が37.4%で最も多く、次いで、「マイナンバーカード(電子証明書)を取得(更新)していない、または取得(更新)に手間がかかるから」(27.2%)が続き、この2つの理由が6割半ばを占めている。以下、「e-Taxを利用するための環境を満たしていないから」が16.9%だった。

 同調査結果は

https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topicser04.pdf