日本インタラクティブ広告協会が15~69歳の男女を対象に実施した「2022年インターネット広告に関するユーザー意識調査」結果(有効回答数:約1万人)によると、インターネットの1日の平均利用時間は、仕事・勉強とプライベートを合わせると5時間45分に及び、生活にかかせないメディアとなっている。また、メディアとしての信頼度は43.4%で、50%弱~60%強の4大マスメディアには及ばないことが分かった。
インターネット上の情報を信頼する条件は、トップ3が「有名/信頼できる発信元」(31.5%)、「多くの人が使っている」(29.4%)、「不快/不適切な広告が表示されないこと」(29.3%)で、それぞれ30%前後となった。インターネット広告の存在を許容する人の割合は92.5%。特に、「サービスの有料・無料にかかわらず、広告はあっても良い」という人が23.9%と、2019年調査から10ポイント以上上昇している。
インターネット広告をクリックしてサイトを訪問したことがある人のうち、70.4%が有益に感じた経験を持つ。広告が表示されることに関して、「アプリやサイトの運営費用は広告収入によってまかなわれている場合がある」ことを理解しているのは全体の45.3%と半数近くを占めている。また、広告の表示設定を変更するなど、全体の44.2%が広告表示に対して能動的な行動をした経験がある。
インターネット広告の信頼度は22.3%で、他メディアの広告と比較すると低い状況にある(「テレビ」44.4%、「ラジオ」41.5%、「新聞」45.3%、「雑誌」40.1%)。「しつこい/不快」(35.8%)、「邪魔な/煩わしい/うっとうしい」(34.0%)といったイメージを全体の35%前後が持っており、さらに「いかがわしい/怪しい」(23.2%)、「誤解を招く/虚偽感のある」(19.6%)イメージも20%前後となっている。
情報が取得されていることの認知は63.2%で、過去調査より上昇している。Cookieの許諾については、「サイトやアプリによって判断している」が30.5%で最も高く、次いで「許諾画面を見たことがない」(28.0%)となった。許諾の条件は、「サイトやアプリを信頼している場合」が最も高く42.6%で、次に高い「許諾することによるメリットを感じた場合」が21.8%と、20ポイント以上の差がある。
同調査結果は
https://www.jiaa.org/wp-content/uploads/2023/10/220231017_user_chosa_report_2022.pdf