8月バイト平均時給1156円、前年同月比22円増加

 リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の8月の平均時給は、前年同月比が22円増加(+1.9%)、前月比では1円増加の1156円となった。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比19円増加、前月比は増減なしの1196円、「東海」は同26円増加、同3円増加の1074円、「関西」は同10円増加、同2円減少の1120円だった。

 職種別にみると、前年同月比では、「フード系」(1115円、+5.0%)、「販売・サービス系」(1120円、+3.3%)、「製造・物流・清掃系」(1162円、+2.2%)の3職種でプラス。前月比では、「製造・物流・清掃系」(+0.3%)、「専門職系」(1333円、+0.2%)、「フード系」(+0.1%)の3職種でプラス。「営業系」(1197円、-1.1%)、「販売・サービス系」(-0.6%)、「事務系」(1221円、-0.3%)の3職種はマイナスだった。

 職種別では「フード系」が6ヵ月連続で過去最高額を更新している。例年8月は繁忙期の夏休みを越え求人ニーズが少し落ち着くタイミングだが、ここ数年の人材不足感の高まりから、今年の8月は一部の職種では需要が継続している。特に「フード系」では、期間限定の高時給を設定し、まずはお試し就業をしてもらうことで、少しでも現状の人材不足を解消しようとする動きが見られる。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では19円増加、前月比は増減なしの1196円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1157円、+5.1%)、「販売・サービス系」(1149円、+3.2%)、「製造・物流・清掃系」(1199円、+1.5%)の3職種でプラス。前月比では、プラスは「製造・物流・清掃系」(+0.5%)、「フード系」(+0.3%)の2職種のみで、「営業系」(1242円、-1.4%)、「販売・サービス系」(-0.9%)など4職種はマイナスだった。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では26円増加、前月比は3円増加の1074円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1045円、+4.3%)、「販売・サービス系」(1060円、+2.6%)、「製造・物流・清掃系」(1080円、+2.2%)の3職種でプラス。前月比では、「専門職系」(1224円、+1.3%)、「事務系」(1077円、+0.6%)、「販売・サービス系」(+0.1%)の3職種でプラスだった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では10円増加、前月比は2円減少の1120円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1069円、+4.1%)、「販売・サービス系」(1095円、+2.4%)、「製造・物流・清掃系」(1133円、+2.2%)、「専門職系」(1302円、+1.9%)の4職種でプラス。前月比では、プラスは「専門職系」(+1.5%)のみで、「販売・サービス系」(-0.8%)、「事務系」(1189円、-0.6%)などの5職種はマイナスだった。

 同平均時給調査結果は

https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202308_AP.pdf