約6割が「今後、AIに仕事が置き換わると思う」

 日本能率協会が発表した「企業におけるChatGPTの活用実態調査」結果(有効回答数1265人)によると、ChatGPTについてある程度理解している以上の回答者は、「全て説明できる」(0.2%)、「ある程度説明できる」(13.0%)、「なんとなく理解している」(58.0%)の計71.2%あった。「ChatGPT」の利用経験については、「利用している」(33.8%)、「利用していたが、今は利用していない」(8.2%)の合計で43.0%だった。

 ChatGPTを利用している人のうち、利用する頻度のベスト3は、「1週間に2~3日」(20.3%)、「1週間に1日」(16.4%)、「必要な時利用する」(15.6%)となった。また、ChatGPTを利用するタイミング(複数回答)については、ChatGPTを利用している人のうち、「業務作業中」利用している人が 56.9%、「業務時間外」に利用しているが41.4%、「会議中」利用している人が9.0%となった。

 ChatGPTを使い始めたきっかけは(複数回答)は、ベスト3が「興味があった」(53.9%)、「便利そうだと思ったから」(47.5%)、「新技術を試したいから」(44.8%)となった。現状の利用目的(複数回答)は、「アイデア出し」(45.2%)、「文章要約」(25.5%)、「文章生成」(26.8%)。今後の利用目的(複数回答)では、「アイデア出し」(56.8%)、「データ分析」(49.2%)、「課題解決の手段・方法」(45.3%)がそれぞれベスト3となった。

 ChatGPTなどのAIに仕事が今後置き換わると思うかの質問には、「とてもそう思う」(17.5%)、「どちらかといえばそう思う」(43.6%)と約6割がAIに仕事が今後置き換わると思っている。AIが日常に浸透していくことについては、「非常に良いと思う」(25.7%)、「どちらかといえば良いと思う」(49.3%)と75%が肯定的な一方で、「(あまり+非常に)良いとは思わない」との否定的な回答は2.7%に過ぎなかった。

 業務でChatGPTを利用拡大する上での課題(複数回答)としては、「情報漏洩」(68.2%)、「ChatGPT回答の精度」(65.1%)、「著作権」(39.8%)、「人間の判断力」(36.7%)、「創造性の低下」(24.8%)などが挙げられた。なお、ChatGPT利用ガイドラインや社内規則については、「あり(既に作成済み)」(21.4%)、「あり(作成中)」(10.7%)、「なし(作成検討中)」(36.7%)と約7割(68.8%)の企業が作成・検討を行っている。

 同調査結果は

https://www.jma.or.jp/img/pdf/pdf-2023-chatgptreport.pdf