26%の大学3、4年生が就活で「ChatGPT」を利用

 様々な分野での「ChatGPT(生成AIサービス)」の利活用が大きな話題となっているが、パーソルキャリアが、大学3、4年生を対象に実施した「就活における『ChatGPT』の活用実態調査」結果(有効回答数452人)によると、大学3、4年生(25年卒、24年卒)就活での「ChatGPT」利用の有無は、26.5%の学生が「はい」と回答し、4人に1人の学生が、「ChatGPT」の利用経験があることが明らかになった。

 就活において「ChatGPT」などの生成AIサービスを活用した具体的な場面(複数回答)ついては、1位は「企業の志望動機の作成」(63.6%)だが、2位の「自己PRの作成」(62.8%)と僅差だった。利用した理由(複数回答)については、6割の学生が「時間短縮のため(企業分析やES作成などの作業時間)」と回答。2位も「時間短縮のため(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」(45.8%)となった。

 このように、「ChatGPT」を利用することで確保できた時間を、思考の整理や自身を見つめ直す機会にするなど、有効に活用している学生が多いことが推測される。また、3位は「話題になっているため/興味本位で」(43.3%)となり、「ChatGPT」などの生成AIサービスに対する学生の興味・関心の高さもうかがえる結果になった。「周りの人に勧められたため」はわずか4.2%に過ぎず、多くの学生が自ら興味をもって接したことが分かる。

 また、「ChatGPT」を利用した学生が感じたメリット(複数回答)については、1位は「自分では思いつかない気づきが得られた」(77.5%)。2位は「時間短縮できた(企業分析やES作成などの作業時間)」(61.7%)、3位は「時間短縮できた(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」(40.8%)となり、利用の理由に対して一定の期待した効果が得られた学生が多い結果になった。

 一方で利用のデメリットについては、65.3%の学生が「なかった」と回答。利用の効果の有無にかかわらず、デメリットはなかったと感じた学生が多いようだ。また、書類選考や面接対策などの就活において役立ったかでは、1位「多少役立った」(53.3%)、2位「すごく役立った」(40.8%)となり、「役立っていない」は全体の5.8%に過ぎず、「ChatGPT」の利用が、自身の就活に何らかの形で役立ったと感じた学生が多いことが分かった。

 同調査結果は

https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/service/2023/20230720_01/