明治安田生命が発表した「夏に関するアンケート調査」結果(有効回答数1680人)によると、今年の夏休みに使う金額は平均「7万2668円」と、昨年(6万8632円)に引き続きコロナ禍前の2019年(6万8071円)を上回るとともに、2年連続で増加した。夏休みの予算は2020年から減少傾向が続き、2021年(5万3807円)には調査開始以来過去最低額を記録したが、今年は7万円台を確保するなど、“V字回復”したと言える結果となった。
夏休みに使う金額を昨年より増やす理由(複数回答)は、「旅行に行くため」が約7割(67.7%)で、昨年から18.6ポイント増加した。新型コロナ5類移行後初めての夏休みとなる今年は、コロナ禍の反動や賃上げの影響等で“お金を使う夏”になりそうだ。一方で、昨年より減らす人の6割以上(64.3%)が、減らす理由(複数回答)を「物価高騰により家計が厳しくなったため」と回答。物価高騰が夏休みの予算に影響しそうだ。
今年の夏休みに外出する人は、昨年(57.5%)に引き続き半数以上(56.6%)。外出する人の過ごし方(複数回答)のトップは大差で「国内旅行」(54.6%)、2位は「帰省」(26.2%)、3位は「プール・遊園地・テーマパーク」(21.0%)。また、「海外旅行」(8.7%)は昨年(7.4%)の約1.2倍に増加。「国内旅行」に行く理由(複数回答)のトップは「新型コロナウイルス感染症が5類へ移行され、外出制限がなくなったため」(46.2%)だった。
また、「コロナ禍で旅行を我慢していたため」(24.9%)も上位に挙げられ、3年以上続いたコロナ禍で我慢していた反動からか、今年の夏は旅行に行く人が増加しそう。「国内旅行」または「海外旅行」については、昨年よりも「費用を増やす」(35.4%)、「遠くに行く」(33.2%)、「日数を増やす」(27.4%)人が多い。新型コロナ5類移行や賃上げの影響等も受け、これまでの我慢から一転、“高め・遠め・長め”の旅行を楽しむ傾向がみられる。
なお、今年の夏休みを表す漢字は、「家」(27.3%)が3年連続でトップとなったが、2位に「楽(楽しい・行楽)」(21.4%)、3位に「旅」(17.3%)がランクインするなど、夏の楽しい旅を連想させる文字が上位に入った。特に、「旅」は、昨年の11位から大幅ランクアップとなった。一方で、昨年2位だった「近(近い・近場)」をはじめ、「控(控える)」など外出自粛を連想させる漢字は大幅に順位を下げた。
同調査結果は
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2023/pdf/20230720_01.pdf