男性会社員のお小遣い額は前年比微増の4万557円

 SBI新生銀行が20代から50代の有職者の男女約2700名を対象に実施した「2023年会社員のお小遣い調査」結果によると、男性会社員の月額平均お小遣い額は、4万557円と前年に比べて1915円増加し、2010年以降、初の4万円台となった。この1年間のお小遣い額の変化では、変化があった会社員は「アップした」が6.9%(前年は6.4%)、「ダウンした」が9.3%(同、13.3%)と、ダウンした会社員の割合が前年よりも少ない結果となった。

 一方、女性会社員のお小遣い額は、前年より1723円増加し、3万5001円となり、最も高かった2014年(3万6712円)に次ぐ金額となっている。年代別では20代が最も高く3万9980円と男性会社員の平均額とほぼ同水準となった。また、男性会社員の1日の昼食代は、前年の623円から1円増加し、624円と微増となったものの、2010年以降で2番目に高い水準。年代別にみると、20代で684円と最も高くなっている。

 女性会社員の1日の昼食代は、前年の656円から40円増加して696円となり、4年連続の増加で、2014年の調査開始以来最も高い金額となっている。男性会社員と女性会社員ともに持参弁当の割合が最も高く、男性で34.5%、女性で48.8%を占めている。また、男性会社員の1ヵ月の外での飲み代は1万3850円(前年比2355円増)、女性会社員は9574円(同1145円増)と、男女ともに前年から増加した。

 男性会社員の昼食代の支払い方法は、「現金」が71.7%で最も高く、「QRコード決済」38.8%、「クレジットカード」38.1%。女性会社員の昼食代の支払い方法は、「現金」が68.2%で最も高く、「QRコード決済」44.5%、「クレジットカード」36.1%。前年は男性会社員と女性会社員ともに「クレジットカード」が「QRコード決済」を上回っていたが、今年は「QRコード決済」が上回る結果になり、「QRコード決済」の普及具合がうかがえる。

 FIRE(経済的自立と早期リタイア)の認知度は、男性会社員は「知らない」が35.1%、女性会社員は42.4%と男性会社員より7ポイントほど非認知率が高い。なお、老後資金については、「考えてはいるが、具体的な行動の目途はない」が男性会社員は31.6%、女性会社員は42.2%でともにトップ。また、老後のために必要と想定する資金額は男性・女性会社員ともに「2000万円~3000万円未満」がトップでともに3割弱となっている。

 同調査結果は

https://corp.sbishinseibank.co.jp/ja/news/news/20230629a.html