未婚者の72%が「現在、交際相手がいない」と回答

 明治安田総合研究所が発表した「恋愛・結婚に関するアンケート調査」結果(有効回答数7453人)によると、未婚者の72.0%が「現在、交際相手がいない」と回答した。男女別にみると、男性のほうが75.2%と恋人がいない人が多い傾向にある。恋愛・交際についての興味は、「どちらともいえない/興味がない」との消極的な意見が36.5%と約4割あった。既婚者は「興味がある」が70.0%と、未婚者(59.9%)より興味が高かった。

 恋愛・交際に興味がない理由(複数回答)は、「恋人として深い付き合いをすることがわずらわしい、面倒」(33.6%)、「自分の時間がなくなる」(33.1%)が上位に。相手と一緒にいることで自身の気持ちが振り回されたくない、自身の時間を優先したい、といった気持ちが見受けられる。また、未婚の男性では、「収入が少なく、余裕がない」(29.6%)、「お金がかかる」(26.3%)といった金銭面も上位の理由として挙げている。

 デートでの支払いは、デートの回数が増えるごとに「半々」の支払いを希望する割合が徐々に高くなっている。ただし、男性と女性では「半々」を希望する割合で差があり、初めてのデートでは男性の半数程度が「すべて支払うことを希望」、一方女性では「半々」が6割程度、と意向の違いがみられる。交際が始まってからは、女性は65.1%が、男性の 36.2%が「半々」を希望しています。

 結婚観については、未婚者のうち、「結婚したい」と回答した人のその理由(複数回答)は、「好きな人と暮らしたい」が56.8%、「自分の家庭を持ちたい」が34.2%、「支えあえる人が欲しい」が33.1%と上位となっている。ただし、「経済的に安心したい」、「老後の安心を得たい」においては男女間で10ポイント以上差がある。女性は男性より、結婚は生活面や将来の安心が得られるもの、と捉えているのかもしれない。

 なお、生涯未婚率が上昇している原因をたずねると、「結婚はあくまで人生の選択肢のひとつである」(46.0%)や「独身生活が気楽で自由、充実している」(43.5%)と、結婚にこだわらない人や独身生活を謳歌する人が増えていることを理由に挙げる人が多くいる一方、「収入がよくない」(40.4%)、「雇用が不安定」(30.2%)と収入や雇用の問題を理由に挙げる回答も目立った。

 同調査結果は

https://www.myri.co.jp/research/report/pdf/myilw_report_2023_01.pdf