パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」が22~59歳のビジネスパーソン5083人を対象に実施した「転職人気企業ランキング調査」結果によると、2023年の転職人気企業ランキングのTOP3は、1位が2020年から4年連続で「トヨタ自動車」、2位が「グーグル」、3位が「ソニー」という結果になった。1位の「トヨタ自動車」は、その人気の高さに拍車がかかっている。
同社は総合ランキングだけではなく、「業種別:メーカー(機械・電気)」、「職種別:営業系」など17の調査区分で前年同様1位をキープし、さらに「職種別:事務・アシスタント系」と「年代別:30代」の区分でも「グーグル」を抜き、1位になった。投票ポイントを見ても、前回は1位「トヨタ自動車」と2位「グーグル」の差は600ポイントほどだったが、今回は「トヨタ自動車」が1591ポイントの差を広げる結果になった。
今回のランキングで飛躍したのは「ファーストリテイリング」。同社は、前年の48位から11位へと大幅に順位アップ。初任給の引上げを含む、最大40%の給与アップのニュースに好感が持たれたようで、「初任給が高くなったと最近話題だから」、「物価上昇のなか、給与の引き上げが話題になったから」、「賃上げで給料が良さそうだし、はたらきやすそう」など、給与水準に関するコメントが多く寄せられた。
また、34位から24位へと大きく順位を伸ばした「オリエンタルランド」も、4月からパートやアルバイトを含む社員の給料を平均で約7%引き上げ、話題になった。さらに、「任天堂」(9位)も、2023年4月から全社員の基本給と初任給を一律10%引き上げたことがニュースになった。このように、2023年の転職人気企業ランキングでは、インフレが進む中で賃上げに取り組んでいる企業への人気の高まりがうかがえる結果となった。
9位の「任天堂」は、前回調査の13位から順位を4つ上げ、TOP10入りした。2019年には30位だった同社は、コロナ下の2020年に15位にランクインし、その後も15位以内を4年連続でキープし続けている。同社には「ゲームが好きだから」という投票コメントが多く寄せられた。ゲームは、巣ごもり消費の一つであったため、コロナ禍でより身近になった人が増え、支持につながった可能性が考えられる。
同調査結果は
https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/research/2023/20230612_01/