リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の3月の平均時給は、前年同月比が24円増加(+2.1%)、前月比では1円増加の1143円となった。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比16円増加、前月比は2円増加の1182円、「東海」は同29円増加、同1円減少の1061円、「関西」は同23円増加、同2円減少の1114円だった。
職種別にみると、前年同月比では、「フード系」(1100円、+5.2%)、「製造・物流・清掃系」(1156円、+3.0%)、「販売・サービス系」(1106円、+1.6%)、「専門職系」(1322円、+0.3%)の4職種でプラス。前月比では、プラスは「事務系」(1220円、+1.1%)、「製造・物流・清掃系」(+0.3%)、「専門職系」(+0.2%)、「フード系」(+0.2%)の4職種。マイナスは、「営業系」(1204円、-0.7%)、「販売・サービス系」(-0.4%)の2職種だった。
職種別にみると、フード系が三大都市圏全体と首都圏で過去最高額を更新。フード系の平均時給は増加傾向が続いており、販売・サービス系との差が縮まっている。両者の差は1年前の2022年3月度には43 円だったが、今回は6円となった。これはフード系の切迫した人材不足を背景としたものと考えられ、時給アップのほかにも、未経験者歓迎、1日2時間~といった短時間勤務、まかないありといった工夫も一般的になってきている。
首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では16円増加、前月比は2円増加の1182円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1139円、+5.0%)、「製造・物流・清掃系」(1193円、+2.1%)、「専門職系」(1361円、+0.7%)、「販売・サービス系」(1136円、+1.1%)の4職種でプラス。前月比では、「事務系」(1269円、+0.9%)、「専門職系」(+0.6%)、「フード系」(+0.4%)、「製造・物流・清掃系」(+0.3%)の4職種でプラスだった。
東海エリアの平均時給は、前年同月比では29円増加、前月比は1円減少の1061円。職種別でみると、前年同月比では、「製造・物流・清掃系」(1079円、+3.9%)、「フード系」(1030円、+3.5%)、「販売・サービス系」(1049円、+3.0%)、「営業系」(1108円、+2.6%)、「事務系」(1064円、+1.7%)の5職種でプラス。前月比では、「製造・物流・清掃系」(+0.7%)、「事務系」(+0.2%)の2職種のみでプラスだった。
関西エリアの平均時給は、前年同月比では23円増加、前月比は2円減少の1114円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1060円、+4.6%)、「製造・物流・清掃系」(1129円、+3.0%)、「販売・サービス系」(1087円、+0.5%)、「事務系」(1210円、+0.3%)の4職種でプラス。前月比では、「事務系」(+1.3%)、「営業系」(1155円、+0.3%)の2職種のみでプラスとなった。
同平均時給調査結果は