中小の8割が物価高で悪影響、販売価格引上げは6割

 大同生命が発表した「中小企業経営者アンケート2月度調査」結果(有効回答数8467社)によると、80%の企業が「物価高で悪影響を受けた」と回答した。業種別では、「宿泊・飲食サービス業」(42%)、「運輸業」(35%)、「製造業」(31%)が他業種と比べて「とても悪い影響を受けている」との回答割合が高い結果となった。対して、「情報通信業」(1%)や「教育・学習支援業」(5%)などは影響が低い。

 直近1年間で「コストが上昇した」と回答した企業は97%。上昇しているコストの費目(複数回答)は、「原材料費・仕入価格」が74%と最も多く、次いで「燃料費」が57%、「水道光熱費」が56%となった。コスト上昇割合は平均20%で、「10%以上20%未満」が41%と最も多くなった。上昇したコストに対し販売価格を「引き上げた」割合は平均33%で、「50%以上」が31%となった一方で、「20%未満」が46%となった。

 価格交渉について、「仕入先への引下げ交渉」は31%、「販売先への引上げ交渉」は47%の企業が実施。一方で、「交渉に応じてもらえない」または「関係悪化等を懸念して交渉していない」と回答した企業割合が、仕入先で35%、販売さあきで19%となった。また、実際に販売価格を引上げできた」と回答した企業は59%にとどまった。引上げが実現できた期間は、「1ヵ月以上2ヵ月未満」が21%で最も多い。

 販売価格の引上げができた理由(複数回答)は、「販売先に日頃から見積もりや費目内訳を説明していた」が17%と最も多く、次いで「高騰の原因となる費目のデータなど交渉材料を準備した」(16%)、「販売先と継続的に価格に関する交渉を行っていた」(15%)などが続いた。また、「十分な価格引上げができた」と回答した企業では、「自社の商品・サービスは独自性が高い」が30%と最も多くなった。

 一方、販売価格の引上げができなかった理由(複数回答)については、「何年間も同額で取引を続けてきたため、交渉のタイミングがつかめない」が13%と最も多く、次いで「販売先に希望取引価格や価格据置きを要請され、交渉に応じてもらえない」(10%)などが続いた。なお、販売価格引上げ以外の対応策を実施した企業60%で、具体的な対応策(複数回答)では、「自社内でのコスト削減(人件費・光熱費等)」が54%と最も多かった。

 同調査結果は

https://www.daido-life.co.jp/company/news/2023/pdf/230327_news.pdf