外食意向、コロナ禍前と「変わらない頻度」過去最多

 ホットペッパーグルメ外食総研が全国男女1035人を対象に2月に実施した「外食実態調査」結果によると、コロナ禍前と比べた現在の外食頻度の変化は、コロナ禍前と「変わらない頻度で行くつもりだ/行っている」との回答は、前回の過去最高値(24.3%)をさらに大きく上回って、34.5%となった。一方、「当分は様子を見て外食を控える」は10.3%でこちらは過去最少の数値となり、消費者の外食意向は急速に回復に向かっているようだ。

 外食頻度がコロナ禍前と比べて変化した理由(複数回答)は、最多は過去調査同様に「感染しないか不安だから」の52.4%だが、数値自体は前回(62.5%)から10ポイント以上減少し、過去4回の調査結果との比較では2021年の11月と同スコアで最少。前回調査で2番目に多かった「まだ自粛すべきだと思うから」も17.6%(前回31.0%)と大幅に減少、さらに「周りの目が気になるから」も7.5%(前回9.5%)と前回より割合が低下した。

 外食するお店を選ぶ際に気にすること(複数回答)は、1・2位に挙がっているのは前回同様、1位「きちんと換気がされているか」(45.9%)、2位「席の間隔が空いているか」(42.5%)。3位は、前回の4位から1つ順位を上げた「従業員のマスク着用が徹底されているか」で 34.0%。ほぼ全項目でスコアは下がっており、お店の衛生対策について従来ほどはナーバスな問題ではなくなってきつつあるといえそうだ。

 宴会や飲み会について、勤務・所属する団体(勤め先、学校、その他)からの制限や指示の有無は、細かい制限ごとの選択肢を積み上げて集計したところ、「制限はない」の 51.1%に対し、「なんらかの制限がある・計」が 47.0%と、多数派が入れ替わった。「制限はない」が5割以上になったのは、2021年11月調査以来のこと。いまだ半数近い企業・団体においてなんらかの制限が設けられてはいるものの、制限緩和の方向性は明らかだ。

 勤務・所属団体で3月以降に送別会や歓迎会が開催される場合の参加意向は、「特に条件なく参加したい」が19.8%、「条件付きで参加したい・計」が42.3%と、合わせて62.1%が「参加意向あり」。一方、「どんな条件があっても参加したくない」は37.9%と4割に迫る割合で、意見が割れているようだが、参加したくない理由の全てがコロナ禍関連ではないと考えられ、将来的にコロナ禍が収まった場合にもゼロになることはないとみられる。

 同調査結果は

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20230323_gourmet_01.pdf