アデコが全国の小中学生を対象に実施した「将来就きたい職業調査」結果によると、小中学生1800人(男子900人・女子900人)に対し、「あなたは、大人になったらどのような職業につきたいですか」と質問したところ、男子の1位は「サッカー選手」(6.2%)、女子の1位は「パティシエ(お菓子職人)」(10.7%)だった。「サッカー選手」は、2018年以来、5年ぶりに小中学生男子が選ぶ「将来就きたい職業」の1位になった。
「サッカー選手」がトップとなったのは、2022年にカタールで開催されたFIFAワールドカップでのサッカー男子日本代表の活躍が、今回の調査結果に影響した可能性がある。また、「パティシエ(お菓子職人)」は、4年連続で小中学生女子が選ぶ「将来就きたい職業」の1位となった。「パティシエ」は、今回の調査のなかで唯一10%以上の回答者が「将来就きたい職業」として挙げた職業だった。
今回の調査では、小中学生男子が選ぶ「将来就きたい職業」のトップ10に、「YouTuberなどの動画投稿者」(「会社員」と同率で2位)、「エンジニア・プログラマー」(6位)、「ゲームクリエイター」(8位)と、デジタルテクノロジーと親和性の高い3つの職業が5年連続で同時にトップ10入りした。男子小中学生の間では、デジタル関連の職業がすでに一般的なものになっていることがうかがえる。
なお、小中学生1800人に対し、「あなたがもっとも好きな教科を教えてください」と質問したところ、1位は「算数・数学」(19.7%)、2位は「体育・保健体育」(13.8%)と「図画工作・美術」(13.8%)。一方、「あなたがもっとも嫌いな教教科を教えてください」という質問への回答は、1位が「算数・数学」(23.9%)、2位が「国語」(15.4%)、3位が「体育・保健体育」(8.1%)だった。「算数・数学」は好き・嫌いともにトップと興味深い。
同調査結果は