ディスコが、2024年3月に卒業予定の大学3年生を対象に実施した「就職活動調査」(3月1日時点)結果(有効回答数1264人)によると、志望業界は「情報・インターネットサービス」(18.3%)が最多、「情報処理・ソフトウエア」(16.9%)が続き、IT業界が根強い人気としている。文理別では、文系は「銀行」の順位が高く、理系はメーカーとITが上位を占める。就職先企業を選ぶ際に初任給引上げを「意識する」人は76.7%だった。
3月1日時点で志望業界を「決めている」学生(90.1%)の具体的な業界(40業界から5つまで選択)は、「情報・インターネットサービス」などIT業界が根強い人気を呈している。職種(11職種から3つまで選択)については、文系で上位に来るのは「営業系」、「企画・マーケティング系」「事務・管理系」の3職種。理系は「研究・開発・設計」に集中しており、男女とも約半数が選んだ。次いで「IT系」が3割台で続く。
3月1日時点の一人あたりのエントリー社数の平均は19.1社で、前年同期実績(19.6 社)から微減。今後のエントリー予定社数は平均10.7社で、同様に前年調査(11.6 社)を下回る。早い時期に接点を持った企業の選考が先に進んでいることで、視野を広げる必要性は薄くなり、エントリー企業の絞り込みにつながっている。文理男女別にみると、文系は理系に比べ社数自体は多いが、男女ともに前年実績に届かず、今後の予定数も前年調査を下回る。
今後新たな企業にエントリーを予定している学生が企業を探す手段は、最も多かったのは「就職情報サイト」で、86.3%と9割近くが企業探しに活用していると回答。次いで「合同企業説明会(オンライン形式)」(47.6%)、「合同企業説明会(会場型/対面)」(33.6%)、と続く。移動の時間や交通費などのコストがかからないオンライン形式を中心に、今年は対面でも情報収集や企業探しを進めたいと考えている学生が多いことが分かる。
物価上昇や採用難を背景に初任給の引き上げを行う企業が相次いでいるが、就職先企業選びに意識するかどうかを尋ねた。「意識しない」という人は 23.3%で、残りの76.7%と7割以上が企業選びの際に意識していると回答。「受ける企業を選ぶ際に意識すると思う」が約4割(39.7%)。内定を承諾するかなど「就職先を決定する際に意識すると思う」は半数(49.9%)にのぼった。
同調査結果は
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