リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』が発表した「2023年春の『歓送迎会』と『花見』の動向調査」結果(有効回答数9860人)によると、2023年春の「歓送迎会」への参加回数の見込みは、増加派が計17.9%で2013年の調査開始以来最高の割合となった。一方、減少派は計0.6%で過去最低の割合に減少。新型コロナウイルスの感染拡大による影響からの回復傾向が見られる。
一方、2023年春の「花見」への参加回数の見込みは、増加派が計16.3%で、こちらも2013 年の調査開始以来最高の割合となった。一方、減少派は計0.4%と、こちらも歓送迎会同様に過去最低の割合に減少。「昨年と変わらない」が83.3%と最も高い割合ではあるが、こちらも回復傾向は間違いなさそうだ。2022年の「花見」の参加率は11.8%と前年の11.1%、2020年の9.4%から微増が継続しており、3年連続しての回復が期待される。
2022年における「歓送迎会」の実際の費用をみると、1回1人あたり「5000円~6000円未満」が最多で32.3%、次いで「3000 円~4000 円未満」が23.4%だったが、2023年の想定額でも「5000円~6000円未満」が最多(30.7%)、2番目に多い価格帯が「3000 円~4000 円未満」(25.7%)と前年と同じグラフの形状となっている。1回1人あたりの想定支出金額平均は3998 円(前年比+113円)で、2年連続して増加予測となっている。
一方、「花見」については、2022年の実際の費用と今年の想定金額ともに「2000円未満」が最多。前年・一昨年の実績では2000円未満が過半数を占めたが、2023年の想定額は「0円」の回答が大きくが減少。コロナ禍からの回復に伴い、飲食を伴う花見が増えることで平均単価を押し上げる可能性が高そうだ。今年の1回1人あたりの想定支出金額平均は2495 円(前年比+202円)で、想定額としては3年ぶりの前年比プラスの予想となっている。
なお、「歓送迎会」の相手は「会社・仕事関係」が最多で 26.7%で、コロナ禍前(2020年2月初旬に調査:36.5%)とコロナ禍中の2021年(17.0%)、2022年(18.1%)の半ば程度の数値まで回復してきた。「友人・知人関係」も 10.2%と、調査したすべての相手において前年比で増加予想。また、「花見」の相手は 「家族・親族関係」が15.9%で、「友人・知人関係」の14.8%を上回って、相手別で3年連続の最多の予想だ。
同調査結果は
https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20230314