東京商工リサーチがこのほど発表した「2022年版全国社長の出身大学調査」結果によると、社長の出身大学は、「日本大学」が2万609人で12年連続のトップとなった。唯一、2万人を超えて2位以下を大きく引き離した。2位の「慶応義塾大学」は1万588人で、2015年以来、8年連続で2位を守った。3位は「早稲田大学」が1万407人で続き、早慶両校が毎年僅差で競っている。
以下、4位は「明治大学」8255人、5位「中央大学」7506人、6位「法政大学」6068人が続き、“MARCH”の3大学が並んだ。次いで、「東海大学」が前年8位から7位に浮上し、8位に「近畿大学」、9位に「同志社大学」の関西勢2校が入った。上位20位までに東京6大学がすべて入った。一方、西の“関関同立”も11位に「関西大学」3819人、15位に「立命館大学」3380人、17位に「関西学院大学」2977人が入り、4大学がランクインした。
国公立大学では、「東京大学」が4年連続で10位。「京都大学」は3年連続で20位に入った。国公立大学は、上位30位までに東京大学と京都大学のほか、22位に「大阪大学」2390人(前年22位)、23位に「北海道大学」2224人(同23位)、27位に「九州大学」2045人(同27位)、29位に「東北大学」1922人(同29位)、30位に「神戸大学」(同31位)と旧帝大などの国立大学が入った。
上場企業(地方上場含む)では、「慶応義塾大学」が288人でトップ。次いで、「早稲田大学」227人、「東京大学」210人、「日本大学」103人、「京都大学」97人の順。9位に「一橋大学」が入り、上位10位には国公立大学3校がランクインした。また、都道府県別では、「日本大学」が18都県でトップを占めた。3位までに入ったのはトップの18都県を含む35都道県にのぼる。
東日本では、「日本大学」が15都県でトップを占めた。同大は卒業生が121万人余りと他大を圧倒。また、全国26校の付属高校から企業経営者の子息、子女が大学へ進学し、事業承継で社長に就任するパターンもあり、各地の社長数トップにつながっているようだ。一方、西日本の26府県では、「日本大学」出身の社長がトップを占めたのは香川県、高知県、宮崎県の3県にとどまった。3県以外では、県内、あるいは同じ地域の大学がトップに立った。
同調査結果は