新型コロナウイルスによる休業が日本全国で発生した際、多くの企業は雇用調整助成金を受給することで、雇用を維持したまま事業活動を継続することができた。これにより改めて雇用関係助成金への注目が高まっているが、厚生労働省では、2023年4月3日から「雇用関係助成金ポータル」を開設する。「雇用関係助成金ポータル」は厚労省の雇用関係助成金の電子申請を行うページだ。
雇用関係助成金ポータルでは、4月から、キャリアアップ助成金正社員化コース・トライアル雇用助成金一般トライアルコースの電子申請が開始。次に、6月から、労働移動支援助成金・中途採用等支援助成金・トライアル雇用助成金(一般トライアルコース以外)・地域雇用開発助成金・人材確保等支援助成金・通年雇用助成金・キャリアアップ助成金(正社員化コース以外)・両立支援等助成金・人材開発支援助成金の電子申請が開始される。
厚労省は、電子申請には「GビズID」の申請・取得が必要としている(事業主が社会保険労務士や弁護士等の代理人に電子申請を依頼する場合も「GビズID」の申請・取得が必要となる)。また、社会保険労務士が事業主に代わって電子申請する場合には、「提出代行等に関する証明書」の提出が、弁護士等の代理人が事業主に代わって電子申請する場合には「委任状」の提出がそれぞれ必要となる。
また厚労省では、電子申請の3つのポイントとして、(1)利便性の向上:来所が不要であるため、移動時間や待ち時間を気にする必要はないこと、(2)負担の軽減:一度入力した情報の一部は繰り返し自動で反映させることができること、(3)いつでも使える:窓口が閉まっている時間でも、いつでも申請・申請状況の確認ができること、を掲げて、「雇用関係助成金ポータル」での電子申請を勧めている。
雇用関係助成金ポータルリーフレットは