コロナ禍前と比べ転職後に年収が上がるミドルが増加

 エン・ジャパンが運営する転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している人材紹介サービスの転職コンサルタントを対象に実施した「転職後の年収調査」結果(有効回答数232人)によると、ミドルの転職では、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人ではどちらが多いかは、84%が「上がる人のほうが多い」(「上がる人のほうが多い」25%、「どちらかと言うと上がる人のほうが多い」59%)と回答した。

 新型コロナウイルス感染症流行前と比較したときの、ミドルの転職における転職後に年収が上がる人の割合については、コンサルタントの4割が「増加していると感じる」(「増加していると感じる」9%、「どちらかと言うと増加していると感じる」31%)と回答。また、今後、ミドル層の転職者の決定年収の平均がどう変化するかについては、47%が「上がると思う」との見通しを示している。

 ミドルの転職者が転職後に年収が上がる(下がる)ことが多いケース(複数回答)について、年収が上がるケースのトップ3は、「採用難易度が高いポジションへの転職」(56%)、「業績好調な業界への転職」(53%)、「役職が上がる転職」(43%)。一方、年収が下がるケースは、「大手企業から中小企業への転職」(47%)、「役職が下がる転職」(47%)、「ベース給与が下がる異業種への転職」(46%)が上位に挙がった。

 転職後に年収が上がるミドルの年代については、最も多いのが「40代前半」(75%)。次いで、「35歳後半」(73%)が続いており、35歳~44歳の人材需要の高さがうかがえる。以下、「40代後半」(「上がる場合」44%/「下がる場合」25%)、「50代前半」(同:12%/54%)、「50代後半以降」(同:2%/58%)となり、40代前半をピークに、年収が上がる人は減少傾向にある。

 転職後に年収が上がるミドルの特徴(複数回答)は、業種の第1位が「IT・インターネット」(54%)、第2位が「メーカー」(38%)、第3位が「コンサルティング」(34%)。職種の第1位は「経営・経営企画・事業企画系」(46%)、第2位は「技術系(IT・Web・通信系)」(35%)、第3位は「営業・マーケティング系」(34%)。コロナ禍によりDX化が加速し、引き続き市場において、関連する人材の需要が高いことが分かる。

 同調査結果は

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2023/31925.html