リクルートワークス研究所が発表した民間企業における「2022年度上半期の中途採用実績、2023年度の中途採用の見通しに関する調査」結果(有効回答数4341社)によると、2022年度上半期の中途採用において、人員を確保できた企業は39.3%、確保できなかった企業は58.7%となっており、中途採用確保DI(「確保できた」-「確保できなかった」)は-19.4%ポイントとなっている。
従業員規模別にみると、1000人未満企業でDIは-16.6%ポイント、1000人以上企業で-26.2%ポイントと、大手企業のほうが、採用難の傾向が強かった。業種別にみると、ほとんどの業種において、企業は人員を確保できていない。「情報通信業」(-32.7%ポイント)、「建設業」(-34.1%ポイント)、「運輸業」(-27.2%ポイント)、「機械器具製造業」(-24.5%ポイント)などで中途採用確保DIが低い水準にある。
2022年度上半期の「確保できなかった」は58.7%と、前年同期から+8.1%ポイントと上昇。一方で、2022年度上半期の「確保できた」は39.3%と、前年同期から-8.5%ポイントと低下した。中途採用確保DIは、-19.4%ポイントと、2年連続で基準値の0を下回り、比較可能な2013年上半期以降で最低水準となった。また、前年同期と比較して-2.8%ポイントから-19.4%ポイントへ16.6%ポイント低下し、最大の変動幅となった。
2023年度の中途採用の見通しについては、「増える」(20.0%)が「減る」(2.6%)を上回った。「増える」-「減る」のポイントは+17.4%ポイントとなった。2021年度はコロナ禍のため採用意欲が減退したものの、2022年度は一転して回復し、2023年度はさらに増加する見通しとなった。「わからない」と回答した企業が35.5%となり、前年と比較して-3.4%ポイントと減少して、採用数を明確にする企業が増加する結果となった。
2023年度の中途採用見通しを業種別(中分類)でみると、「増える」が「減る」を大きく上回っているのは、「飲食店・宿泊業」(+28.1%ポイント)、「運輸業」(+25.2%ポイント)、「情報通信業」(+22.6%ポイント)と、いずれも人手不足が目立つ業種や、成長産業だ。飲食店・宿泊業と運輸業はコロナ禍の影響が残る2021年度の見通しではマイナス幅が特に大きい業種だったが23年度は22年度に続き、採用意欲が大きく回復する見通しとなった。
同調査結果は
https://www.works-i.com/research/works-report/item/230123_midcareer.pdf